ミラン黄金期を支えたガリアーニCEO 在任31年のなかで「成功した」と語る移籍市場とは

近年は“訳あり補強”で本田らを獲得

 2012年にFWズラタン・イブラヒモビッチとDFチアゴ・シウバの売却に迫られた頃から、ミランは財政難が浮き彫りになった。ガリアーニ氏は14年1月の本田など、契約が切れてフリー移籍で獲得できる選手や、昨季の元イタリア代表FWマリオ・バロテッリのように素行の悪さと不振が目立つが、潜在能力を持つ選手、負傷歴のある選手など、“訳あり補強”によって乗り切ってきた。

 しかし、そうした札束をポンと積んでいるだけでは済まない移籍市場は、ガリアーニ氏にとっても思い出深いものになったようだ。ガリアーニ氏にとって最後の移籍市場になったと見られる今冬の移籍市場では、エバートンから元スペイン代表FWジェラール・デウロフェウ、アルゼンチン人FWルーカス・オカンポスなどを獲得。早速デウロフェウは、左サイドのレギュラーを確保している。

 本田もミラン加入に尽力したガリアーニ氏を恩師と慕うが、チャイナマネーで潤うことが濃厚なミランは財政難のなかで加入した選手たちにより、来季のヨーロッパカップ戦の出場権を掴むことができるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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