U-23日本の初陣、英記者評価は? 「年齢以上の成熟プレー」と絶賛…先発3人に最高点

中国戦の先発メンバーを英記者が採点【写真:Getty Images】
中国戦の先発メンバーを英記者が採点【写真:Getty Images】

英記者がパリ五輪最終予選・中国戦の先発メンバー採点

 U-23日本代表は4月16日、パリ五輪最終予選を兼ねたU-23アジアカップのグループリーグ初戦で中国と対戦し、MF松木玖生の決勝ゴールで1-0と勝利した。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が先発メンバーを採点。ピンチを救ったGK小久保玲央ブライアンら3人に最高評価を下している。

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   ◇   ◇   ◇

 U-23日本代表・中国戦の先発メンバー採点(10点満点)

<GK>
■小久保玲央ブライアン 7点
ハーフタイム前後に印象的なセーブで日本に勝ち点3をもたらす。彼のアジリティーとラインから飛び出すスピードは、10人になった日本を中国の反撃から救った。

<DF>
■関根大輝 6点
序盤はポジティブな印象を残した。日本のポゼッション時には右サイドで山田楓喜と好連係を見せた。西尾の退場によって状況は一変したが、要求されていた役割を十分に果たした。

■西尾隆矢 2点
背後にいたジャ・フェイファンに対する軽率かつ不必要なリアクションは試合の展開をひっくり返すだけでなく、日本のオリンピックの希望を終わらせてしまう可能性さえあった。成長が必要だ。

■高井幸大 7点
守備のパートナーをレッドカードで失ったあと、年齢以上の成熟したプレーを見せた。途中出場の木村誠二といい連係を見せ、フィジカルの強さを活かして中国の脅威を無効化した。

■内野貴史 6点
西尾の退場後から75分以上、プレッシャーに晒され続けた日本の守備陣のなかで堅実なパフォーマンス。残りの試合で守備のアプローチ以上のことを示すことを期待したい。

<MF>
■山本理仁 5点
西尾のレッドカードにより、不運な交代要員となった。このシント=トロイデンの男は堅実なスタートを切っており、次の試合でも先発の座を維持する自信を得たはずだ。

■藤田譲瑠チマ 6点
クラブでチームメイトの山本と並んで先発出場。西尾の退場によってより攻撃的な松木玖生と並んでプレーすることになり、役割の調整を強いられた。規律を維持し、チームに安定感をもたらすキャプテンらしいパフォーマンス。

■山田楓喜 6点
右サイドからインスイングの素晴らしいクロスで松木の先制点をお膳立てしたが、大岩監督はチームの再調整を強いられ、中国が数的優位を得たあとは影響力が弱まっていた。

■松木玖生 7点
至近距離からのボレーシュートで得点をうまく決め、日本が10人になる前から大混乱を引き起こすムードを作った。西尾の退場で数的不利に陥ったあとにはより深い位置に下り、規律的かつ利他的なプレーを見せた。

■平河 悠 5点
序盤は左サイドから脅威を与える可能性を示していたが、彼もまた西尾の退場によって希望を打ち砕かれた1人。あまり重要な役割は果たせなかった。

<FW>
■細谷真大 5点
近くで松木のサポートを受けるスタートだったが、退場者が出て日本が深い位置に下がることを余儀なくされたこともあり、その後は十分なサポートを受けられずに孤立する場面が多かった。かすかなチャンスを頼りに懸命にプレーしていた。

[試合情報]
AFC U23アジアカップ カタール2024
グループステージ第2戦
UAE vs 日本
日時:4月19日(金)24時30分キックオフ
放送:DAZN、NHK総合

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マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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