遠藤&マック・アリスターは「プレーしすぎ?」 “疲労蓄積”にクロップ見解「今はそういう状況」
中盤の選手の疲労を認める
イングランド1部リバプールは4月14日、プレミアリーグ第33節でクリスタル・パレスと本拠地で対戦。前半の失点を挽回することができずに0-1で敗れ、リーグ戦9試合ぶりの黒星で3位に転落となった。チームの持ち味であるプレッシングが機能性を欠く場面が散見されており、ユルゲン・クロップ監督はシーズン最終盤に差し掛かるなかで日本代表MF遠藤航ら中盤の選手の疲労を認めていた。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。
先週ミッドウィークのUEFAヨーロッパリーグ(EL)準々決勝第1戦でイタリア1部アタランタにホームで0-3の完敗を喫していたリバプール。プレミアリーグでは本拠地アンフィールでまだ無敗を誇っていたが、下位に沈むクリスタル・パレス相手に不覚をとった。
前半14分、クリスタル・パレスが左サイドでテンポ良くパスを回して深い位置まで攻めこむと、ライン際からDFタイチック・ミッチェルが中央に折り返し。カバーに入って滑り込んだ日本代表MF遠藤航の股の間を抜けたボールをフリーになっていたFWエベレチ・エゼが合わせてゴールネットを揺らした。
リバプールは90分間を通じて得点を奪うことはできず、そのまま0-1で敗戦。リーグ戦9試合ぶりの黒星で勝ち点71のまま足踏みとなり、2位アーセナルと同勝ち点の3位に転落となった。首位マンチェスター・シティとの差は2ポイントとなっている。
「スカイ・スポーツ」は失点シーンで簡単に守備網を突破されてしまったことに触れ、「クロップのリバプールに起きているプレッシングの問題」と指摘。調子のいい時は相手の攻撃に余裕を与えない猛烈なプレスが機能しているリバプールだが、この試合ではそれが影を潜めており、クロップ監督もその問題を認めている。
「我々は1つになっていなかった。80%のプレスなら、しないほうがいいだろう。カーティス(・ジョーンズ)は良く頑張っていたが、ファーストラインがあまりにも離れていた。マッカ(アレクシス・マック・アリスター)とワタルはいつもどおりだったかもしれないが、フォローできていなかった。最終ラインも下がりすぎていた」
本来の姿とは程遠いパフォーマンスにはクロップ監督も頭を抱えている。カップ戦との並行による過密日程も無関係ではないはずで、選手の疲労の影響を問われたクロップ監督は多くの試合に出場している遠藤やマック・アリスターについて言及していた。
「ワタルとマッカはここ数週間、多くの試合でプレーしすぎている? そうかもしれない。ほかの選手たちは負傷から戻ってきているが、今はそういう状況なんだ」
本拠地での公式戦2連敗と調子を落としているリバプール。今週もミッドウィークにELを控えるなどハードスケジュールは続くが、再び勝利の流れを取り戻すことはできるだろうか。