「浦和の一員ではなくなったからといって…」

「これからの新シーズン、浦和レッズに本当によい結果が出ることを願っていますし、この先、僕は新たな地でプレーし、活躍したいと思っています」

　新天地での活躍を誓ったイリッチは、最後に“浦和愛”を口にした。

「もし、僕を見かけることがあったら、声援をいただければうれしいです。浦和レッズの一員ではなくなったからといって、このチームへの愛が消えることはないですし、選手、コーチングスタッフ、ファン・サポーターのみなさんにタイトルを一つでも多く獲ってほしいと願っています。本当にありがとうございました」

　出場はわずかACLの1試合に終わったイリッチだが、その名は“赤の系譜”にいつまでも刻まれることとなった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文　text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images