インザーギがミラン会長の現場介入を批判 「いちいち口を出してこない会長が望ましい」

今も失われない古巣への愛情

 インザーギ監督は、相手との力関係によっては守備的なシステムを採用することも躊躇しなかった。そのことやトップ下を置く2トップシステムを求め続けるベルルスコーニ会長の再三にわたる現場介入に、うんざりしていたのだろうか。ミランの「デウス・エクス・マキナ(絶対神)」とも呼ばれる名物会長に対しての印象は、決して良いものではなかったことを認めている。

 それでも古巣ミランへの愛情は失われていないようだ。インザーギ氏は「私が最初に結果をチェックするのはミランとラツィオだ」とし、弟のシモーネ・インザーギ氏が率いるラツィオとともに、結果が気になるクラブであることを明かした。そして「ドンナルンマやロカテッリはミランの未来だ。1試合くらいうまくいかなくたって、批判すべきではない」と、10代にしてレギュラーを獲得している新鋭GKとセンターハーフを名指しでかばっている。

 3月にも中国資本への株式約99%の売却が完了し、ベルルスコーニ氏は名誉職に退くとされている。水の都ヴェネツィアで監督としての経験を積んでいるインザーギ氏が、ミランのベンチに再び戻って来ることもあるのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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