浦和DF酒井宏樹「ちょっと長い道のり」 ヘグモ体制で初勝利に安堵「原点の戦う部分や気合い」

酒井宏樹のヘディング弾が決勝ゴールに【写真:徳原隆元】
酒井宏樹のヘディング弾が決勝ゴールに【写真:徳原隆元】

札幌戦で酒井宏樹が決勝ゴール、ヘグモ体制での初勝利を掴み取った

 浦和レッズは3月10日のJ1リーグ第3節、アウェーでの北海道コンサドーレ札幌戦に1-0で勝利し、今季の初勝利を挙げた。決勝ゴールのDF酒井宏樹は「本当にほっとしているというか、ちょっと長い道のりだった」と初勝利を喜んだ。

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 浦和は今季ペア・マティアス・ヘグモ監督が就任して4-3-3システムを導入し、昨季のJ1最少失点だったチームからより攻撃的な要素を増やしていくと準備を進めてきた。しかし、開幕2戦は1分1敗で、初ゴールは第2節の東京ヴェルディ戦で後半44分にDFアレクサンダー・ショルツがPKにより決めたものと、その機能性に問題を抱えていた。

 ヘグモ監督は東京V戦を体調不良により欠場したFW前田直輝と、ベテランFW興梠慎三を今季初スタメンのピッチに送り込んだ。すると前半の立ち上がりから立て続けに前田がペナルティーエリア内でのシュートチャンスを得るなど良い動きを見せた。

 そして前半31分、浦和は右コーナーキックを前田がショートで始めると、新加入のスウェーデン代表MFサミュエル・グスタフソンがタメを作ってから上げたクロスにタイミングを遅らせて入ってきたDF酒井宏樹がドンピシャのヘディングで決めて先制した。

 浦和は前半40分過ぎにショルツ、後半の立ち上がりに前田が負傷によりベンチに交代を要求するアクシデントが起こった。それでも、最終ラインではガンバ大阪から新加入のDF佐藤瑶大が不安のないプレーを見せ、ウイングで途中出場したFW松尾佑介が興梠に代わって出場のFWチアゴ・サンタナにピンポイントのクロスを合わせる決定機も演出。このまま1-0で逃げ切った。

 酒井は「うれしいですね。それと同時に、本当にほっとしているというか、ちょっと長い道のりだったので。本当にうれしいです。いいボールが来て、いいスペースに走り込めたので、決まって良かった。とにかく決めるという強い気持ちでヘディングした、前半の内に点を取れてよかった」とゴールと勝利を振り返った。

 ヘグモ監督は酒井について「宏樹の素晴らしいゴールがあった」として、「今季のスタートからどんどん良くなっている。非常に、キーとなる重要なキャプテン」と話した。

 酒井は主に後半について「2点目を取るのが大事であんなに引くことを望んでいなかった。ただ、何より勝ち点3が大事だった。今日は戦術ばかりを頭に入れるのでなく、原点の戦う部分や気合いを出すことができた」と話し、ヘグモ監督も「今日は選手たちの姿勢が非常に素晴らしかったと思う。立ち上がりからそれぞれが個性を見せていた。前半はゲームをコントロールできたと思う。後半の立ち上がりは少しボールを持たれる場面があった。最後はペナルティーエリア内をしっかり守ることができたと思う」と話した。

 最後の時間帯は昨季のJ1最少失点だったことを思い出させるような集中力をゴール前で見せた。決定機のシュートミスなどもったいない場面もあったが、まずは1勝したことで雰囲気も変わっていきそうだ。

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