ACL横浜FM戦の判定は「山東に不利」 中国メディアが皮肉交じりの指摘「日本はハッピー」

両チームのスタッフが衝突する場面も【写真:2024 Asian Football Confederation (AFC)】
両チームのスタッフが衝突する場面も【写真:2024 Asian Football Confederation (AFC)】

準決勝第1戦は横浜FMに1-2で敗戦

 中国1部・山東泰山は、3月6日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝の第1戦で横浜F・マリノスとホームで対戦し、1-2で敗れた。試合終了間際には両軍のベンチスタッフが入り乱れてカードが連発される事態が勃発。判定を巡って議論が過熱するなか、中国メディアは「山東泰山にとっては不利なものだった」と伝えている。

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 横浜FMは前半にFWアンデルソン・ロペスが先制点。後半にもFWヤン・マテウスが追加点を奪い2-0とリードしたが、後半アディショナルタイム突入直後に1点を返された。ホームでの初戦となった山東は後半に冷静さを欠いてイエローカードを多く受けていたが、1点差に詰め寄ったことでさらに火がついていた。

 そして後半アディショナルタイムが進んだなか、スローインの判定を巡り山東ベンチが激高。ピッチ内に入ってヨルダン出身のアダム・マハドメフ主審に抗議したスタッフには即座にレッドカードが提示され、ボールを確保した横浜FMのMF喜田拓也に詰め寄る相手スタッフから守ろうとした横浜FMのスタッフにもレッドカードが出た。さらに、山東ベンチではチェ・ガンヒ監督を含む数人にイエローカードが提示された。

 中国大手メディア「SOHU」によれば、山東泰山のチェ・ガンヒ監督は試合後、沈黙のあとに「特に何も言うことはない。選手たちには一体どうやって質問すればいいのか」と話したなかで、主審の判定などについて「これまで日本とはベスト16からベスト8までで3回対戦(ベスト16で川崎フロンターレと対戦)してきた。もしこのような判定が続くなら、それは偶然ではなく、誰かが意図的にやったことだ」と不満を露わにしたという。

 中国大手メディア「SOHU」は、別の記事で「日本はハッピー」と見出しを打ち、「試合中に起きた判定論争は見逃せない。主審はこれまでも判定で物議を醸したことがあったが、この試合も例外ではなく、山東泰山にとっては不利なものだった。そんな困難に直面しながらも、山東泰山は不屈の闘志を見せた」と指摘。「この試合が中国サッカー界にとって重要なものとなったのは、試合自体の激しさだけでなく、山東泰山が直面する課題も明らかになったからだ」とやや皮肉も含んだ形で伝えていた。

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