名古屋オーシャンズ、全日本フットサル決勝進出 バルドラール浦安を3-1で撃破

名古屋がフットサル全日本選手権の決勝進出【写真:(C) Futsal X】
名古屋がフットサル全日本選手権の決勝進出【写真:(C) Futsal X】

今季限りで退任のフエンテス監督下で初優勝に王手

 JFA第29回全日本フットサル選手権大会は3月2日に準決勝の2試合を駒沢オリンピック記念屋内球技場で行い、第1試合ではFリーグ王者の名古屋オーシャンズが同6位のバルドラール浦安を3-1で下し、決勝進出を果たした。

 5月に行われたオーシャンカップ(リーグカップ)の決勝でも対戦した両チーム。その時は名古屋が力の差を見せて5-1で勝利した。

 前半2分、浦安が最初のチャンスを作り出して日本代表FP本石猛裕がループシュートでGK田淵広史の肩越しを狙ったが、シュートは左ポストを叩き、先制ゴールを挙げることはできなかった。

 名古屋も前半4分、日本代表FP吉川智貴のドリブル突破からチャンスを作り出し、こぼれ球をFP甲斐稜人がシュート。GKピレス・イゴールが弾いたところをブラジル代表FPダルランが狙ったが、枠を大きく外れていった。それでも直後のキックインから名古屋はFP鬼塚祥慶がシュートを放つと、これが決まって幸先良く先制した。

 追いかける展開になった浦安も、前からプレスをかけて名古屋を苦しめる。前半8分には日本代表FP石田健太郎と日本代表FP長坂拓海の帝京長岡高サッカー部出身コンビの連携でフィニッシュに持ち込むが、長坂のシュートはGK田淵に防がれた。

 名古屋も浦安のプレスをかいくぐりながらシュートチャンスをつくり、前半11分には鬼塚が決定機でシュートを放ったが、イゴールがブロック。ボールが喉に当たったイゴールは倒れこんだが、無事に立ち上がってプレーを再開した。

 名古屋の守備ブロックをなかなか崩せない浦安は、GKイゴールも攻めあがって数的優位をつくったパス回しで長坂のシュートチャンスをつくったが、名古屋の守備に対応されて得点はできなかった。その後も浦安はパワープレーでチャンスをつくり、同14分にもFP田中晃輝にシュートチャンスが来るが、シュートを枠に飛ばせなかった。その1分後には左サイドでFP宇野伊織がシュートを打つが、ここもシュートは枠外に飛ぶ。

 追加点を狙う名古屋は前半17分、左サイドから日本代表FP金澤空がチャンスメイク。折り返しを元スペイン代表FPアンドレシートが狙ったが、GKイゴールが反応したボールはポストを叩き、2点目を挙げられない。このまま前半は1-0と名古屋がリードして折り返した。

浦安に1点差へ詰め寄られるも、強烈シュートで突き放す

 後半の立ち上がり、名古屋は金澤のスピードでチャンスを作る。浦安はプレッシングがハマり、ボールを奪ったFP空涼介が自ら持ち込む場面や、FP大島旺洋のシュートチャンスなど見せ場をつくったが、GK田淵の好守もあって得点はできない。

 後半8分には浦安の守備が一瞬、集中を切らして名古屋の元日本代表FP安藤良平がゴール前で決定的なチャンスを得る。しかし、シュートはGKイゴールの正面に飛んでキャッチされてしまい、追加点を挙げられない。

 それでも10分には、中盤でボールを奪って速攻を仕掛けると、左から金澤が折り返したボールがゴール前に戻ったDFに当たってオウンゴールとなり、名古屋がリードを2点にした。しかし、浦安もその直後にFP東出脩梛が1タッチシュートを決め、1点差に戻した。

 浦安が押し込む展開となったが、後半14分にCKを得た名古屋は吉川の入れたボールを受けたダルランが左足を振り抜く。強烈なシュートがゴールに決まり、名古屋が再びリードを2点に広げた。

 残り5分34秒で浦安はパワープレーを開始。チャンスを作るものの、得点を挙げられない。残り3分5秒、カウンターを阻止しようとした浦安はファウル数が5つとなる。このまま試合は終了し、名古屋が3-1で勝利。2019年大会以来、今季限りで退任のフエンテス監督の下では初となる優勝に王手をかけた。

(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)



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