ミラン、スペイン代表FWの移籍交渉で進展も エバートンが買い取り義務付きレンタル移籍を容認

ミランは深刻なウイングの枚数不足 デウロフェウ加入となれば本田の去就に影響

 日本代表FW本田圭佑が所属するACミランは、深刻なウイングの枚数不足からターゲットに定めていたエバートンのスペイン代表FWジェラール・デウロフェウについて、移籍交渉が一気に進展する可能性を見せている。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じた。

 デウロフェウの獲得に対して先日、英メディアでは破談が伝えられていた。エバートンは完全移籍を求める一方で移籍金の捻出が難しかったことが原因とされていたが、エバートン側が買い取り義務付きレンタル移籍を容認したことで状況が変化したという。

 これにより、3月以降に株式99%を売却してチャイナ・マネーを得るものの当座の補強資金が枯渇しているミランは、獲得の可能性が再び生まれて交渉を再開したとしている。その一方で、同じプレミアリーグのミドルスブラやオランダの名門アヤックスも獲得レースから撤退しておらず、争奪戦に発展している模様だ。

 ミランは右にスソ、左にエムベイエ・ニアングとボランチを兼務するMFジャコモ・ボナベントゥーラが左右のウイングとしてレギュラーを掴んでおり、本田は完全なベンチ要員と化していた。ターンオーバーでもほぼ起用されない本田だが、アタッカーの深刻な駒不足により冬の移籍市場では消極的な残留が濃厚とみられていたが、デウロフェウ獲得に成功すれば状況が一変する可能性が生まれる。

 果たして、本田の去就にも影響を与えるウインガーの獲得に成功するのか、ミランの交渉力が試される展開になっている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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