インザーギ監督がアジア杯参加の本田不在を嘆き 「彼の不在は寂しい」

「この2試合は誇りを満たした」
 ACミランのフィリッポ・インザーギ監督は、来年1月にオーストラリアで行われるアジアカップ参加のためにチームを離脱する日本代表FW本田圭佑の不在を嘆いた。0-0のドローに終わったローマ戦後の記者会見で、指揮官は「本田の離脱は非常に残念だ。ここ3カ月間の彼の仕事ぶりはあらゆる角度から見ても信じられないほど素晴らしいものだった」と語った。
 本田は今季開幕7試合で6得点2アシストと大爆発。その後、9試合連続無得点が続いている。だが、ピッチ内外の振る舞いも評価基準に定める指揮官は、本田の貢献を高く評価。1月12日のパレスチナ戦でアジア杯初戦を迎える日本代表への参加を心から悔やんだ。
 本田はこの日、右ウイングで先発。前半2分に左足でシュートを放つなど、スムーズに試合に入ったが、後半25分にDFアルメロが二枚目のイエローカードで退場となると、その3分後に守備固めのためにDFアレックスとの交代でピッチを後にした。
「退場処分の後に我々は自陣深く下がることを余儀なくされた。本田は素晴らしい試合をしていたが、下げなければならず、10対11の数的不利に対応しなければいけなくなった」
 指揮官はアルメロの退場にため息をもらし、こう続けた。
「本田は今夜も素晴らしい試合を見せてくれた。攻撃面では危険なプレーを見せた。ボールロストもしなかった。アジア杯に参加する彼の不在は実に寂しいが、アレックスやデシリオ、アバテもけがでいなかった。モントリーボや他の選手がいない時、それは話題にならなかった。代わりの選手がしっかりとしたパフォーマンスを見せている。それが我々の強みだ」
 ローマは現在、セリエA二強の一角で、しかも敵地での試合だった。前節強豪ナポリを2-0で倒した勢いもあったが、指揮官は「ナポリとローマ相手のこの2試合の戦いは誇りを満たすものだ。満足できる」と、ミランの成長に大きな手応えを感じていた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド