未来のスター候補生を発掘「BLAZE A NEW PATH～天才キッズを探せ No.77」

　日本サッカー界の未来を担う将来有望な天才キッズを探す「FOOTBALL ZONE」の連載「BLAZE A NEW PATH」（新しい道を切り開く）。謎のスカウトマン・パウロ吉田が日本全国を回って未来のスター候補生を発掘するなか、今回は大阪府在住の小学1年生・本田來暉くんに迫る。（取材・文＝パウロ吉田）

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　今回紹介するのは、大阪府に住む本田來暉（以下ライキ）、小学1年生だ。

　ライキのお父さんは、小学校時代は野球をやっていたが、中学に上がるタイミングでちょうどJリーグが開幕したこともあり、サッカー部に転部した。中学から始めたにもかかわらず、持ち前の運動能力で、レギュラーはもちろん地域の選抜にまで選ばれた。高校に入ってからも、レギュラーはもちろん京都府の選抜にまで選ばれたと言うのだからその能力の高さは想像できるだろう。足の速さには自信があったそうで、陸上部にもスカウトされ、駅伝大会に出場し近畿大会では、区間記録を達成した。大学ではサークルでサッカーを楽しみ、現在でもフットサルやサッカーを定期的に行っている。

　お母さんは、自分は大したことがないと謙遜するがバスケット、テニス、ハンドボール、体操と多くのスポーツに取り組んできたそうで、スポーツはするのも見るのも好きだと言う。

　そんなスポーツが大好きなご両親の下に生まれたライキには6歳年上のお兄ちゃんがいる。お兄ちゃんがサッカーをやっていた影響で、赤ちゃんの時から、お兄ちゃんのサッカーの現場に連れて行かれ、物心ついた時から遊び場はグラウンドだった。身近にあったサッカーを、極めて自然な形で始めたライキは、お兄ちゃんの所属していたチームが年長から入団できるということで、年長から本格的にサッカーを始めた。

　小柄で、女の子に間違えられるほど可愛らしかったライキだが、サッカーをやっている時は、ご両親もびっくり、鬼の形相で相手に立ち向かい、非常にアグレッシブにゴールを目指していた。そのゴールへの執着心は、経験者のお父さんも目を見張るほどだった。その姿勢は着実に結果へとつながり、1年間の試合で120得点を挙げ、年長と1年生合わせた得点ランキングで年長ながらチーム1位を獲得した。

兄も通っていたスクールで学び、ボディーコーディネーション能力の向上にも着手

　小学校時代には大阪府で2度優勝している強豪チームに所属していたお兄ちゃんは現在中学1年生。6歳も歳の差があるので、ライキが可愛くて仕方ないそうだ。

　年長時代はどちらかというと本能的にサッカーを楽しんできたという感じだったという。1年生からはよりスキル向上を重視し、お父さんとお兄ちゃんと3人での毎朝の自主練にも習慣的に取り組むようになったり、いろいろな関わりのなかで考えてプレーができるように兄も通っていた大阪の名門スクールKSA（コーディーサッカーアカデミー）で学び始めた。

　ちなみにそこでも能力を評価され3、4年生のトレーニングに参加している。お兄ちゃんの子育てを通じて、身体の大切さも痛感したので、最近は動きの質を高めたり怪我防止の観点から、ボディーコーディネーションのトレーニングにも重点的に取り組んでいるなど、ご両親もライキのために最善の環境を与えている印象だ。

　好物はトマト。マインクラフトが大好きで最近はUFOキャッチャーにハマっているという、まだまだあどけなさが残る1年生。暇さえあればお父さんとDAZNで海外サッカーを見ている。

　高い身体能力とご両親も驚いた闘争本能を持ち合わせ、非常に恵まれた環境で成長を続けるライキが、その名前を西日本から全国に轟かせる日も近いだろう。

天才キッズ「プロフィール＆1日のスケジュール」

【プロフィール】※2024年1月時点
本田 來暉（RAIKI HONDA）

生年月日：2016年8月27日
出身地：大阪府
身長・体重：122センチ・22キロ
足のサイズ：19センチ
ニックネーム：らいくん
サッカー歴：2年
所属チーム：塚原サンクラブ
スクール：コーディーサッカーアカデミー・ペンサールフットサルスクール
憧れの選手：キリアン・ムバッペ（パリ・サンジェルマン）

【1日のスケジュール】
6:00　起床・着替え
6:10～7:00　朝練
7:00　朝食・準備
8:00　登校
14:50　帰宅・宿題・自由時間（DAZN、動画鑑賞、ゲーム、自主練など）
17:00～19:00　スクール・習い事
20:00　帰宅・夕食・入浴・自由時間
21:30　就寝