青森山田が準々決勝で受けた“埼スタ決戦事前レッスン” FC東京内定のU-19代表GKが挙げた課題とは

目標が潰えた後の数分間は猛攻を受ける展開

 2つ目は後半終了間際だ。3-0で迎えた同34分にショートコーナーからMF田村恭志に1点を返される。「県大会から無失点優勝というのを狙っていた」(廣末)チームは目標が潰えた後の数分間、正智深谷の猛攻を受ける展開となった。

 失点を積み重ねなかったところには、今年度の高円宮杯プレミアチャンピオンシップ王者のプライドを感じさせたものの、「前に蹴りたい選手と、もう少しつなげるんじゃないかって選手がそれぞれいました。相手がパワープレーに出た後のゲームの締め方という点で、あの失点につながったと思います」と廣末は課題を口にしている。

 とはいえ準決勝の相手・東海大仰星(大阪)について聞かれると「力のある東福岡を倒しているので、自分たちも引き締めていかないと」と、スカウティングを含めて万全で臨もうとしている。そういった意味では、正智深谷戦の80分間は、埼スタでの決戦を前にした“レッスン”として最適だったのかもしれない。

【了】

茂野聡士●文 text by Satoshi Shigeno

 

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