“関東勢対決”を制した佐野日大 終了間際の劇的弾で駒澤大高を撃破、過去最高ベスト4進出!

終了間際にFW長崎が決勝ゴール

 そうしたなかで迎えた同22分、駒澤大高は左サイドからのクロスを中央に送ると、途中出場のFW米田泰盛にはしっかりと合わなかったが、米田が反転して中央に向くとそのまま回転の勢いを利用するかのように右足シュートを放ち、これがゴール左に吸い込まれた。貴重な1点が入り、駒澤大高が1-0と先制に成功した。

 しかし、1点を奪われてからアグレッシブな姿勢を出す佐野日大は同27分、右サイドのハーフライン付近で得たフリーキックをゴール前に放り込むと、混戦からDF梅澤峻が押し込んだ。梅澤は3日に3回戦の一条(奈良)戦で鮮やかなボレーシュートを決めたのに続く2試合連続ゴールとなり、試合は1-1の振り出しに戻った。

 そして決勝ゴールは試合終了間際の佐野日大に生まれた。同アディショナルタイム2分、ゴール前右サイドに抜け出したFW長崎達也がGKのニアサイドを破る低いシュートを決めて2-1と勝ち越し。これが決勝ゴールとなり、佐野日大が準決勝進出を決めた。

 佐野日大は18大会前の第77回大会でベスト8に進出したのを超える過去最高のベスト4に駒を進めた。栃木県勢の4強入りも7大会前の第88回大会の矢板中央以来。関東勢対決を制した勢いに乗り、7日の準決勝では前橋育英(群馬)と滝川第二(兵庫)による名門対決の勝者と対戦する。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

 

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング