アジアカップ決勝戦が日韓戦になれば、CL16強第1戦に影響は必至

　イタリア1部ラツィオに所属する日本代表MF鎌田大地について、イタリアのサッカー専門サイト「トゥットメルカートウェブ・コム」はアジアカップがUEFAチャンピオンズリーグ（CL）に与える影響を指摘。決勝戦が日韓戦になれば、ラツィオとドイツ1部バイエルン・ミュンヘンに影響を及ぼすとしている。

　鎌田はドイツ1部フランクフルトを昨季限りで契約満了により退団。今夏には移籍金が必要ない選手として多くのクラブから注目を集め、イタリア1部の名門ACミランへの移籍が秒読みとされた。しかし、ミランが強化体制を刷新したことなどから頓挫し、8月に入ってから同リーグのラツィオとの契約が発表された。開幕からスタメンを続けた鎌田だが、9月の代表活動明けからベンチスタートが続いた。一方で、CLではグループステージ6試合中の5試合に出場しているのも事実だ。

　ラツィオは日本代表FW前田大然らが所属するスコットランド1部セルティックや、日本代表FW上田綺世が所属するオランダ1部フェイエノールトが入ったグループを突破。CLの決勝トーナメント1回戦では、ドイツの名門バイエルン・ミュンヘンと対戦する。フランクフルトでプレーしていた鎌田にとっては対戦経験の豊富な相手だ。

　一方で、アジアカップは決勝戦が2月10日に開催される。そして、CL決勝トーナメント1回戦は2月14日の開催だ。バイエルンには韓国代表DFキム・ミンジェが所属することから「ラツィオは鎌田、バイエルンは元ナポリのキム・ミンジェを失うリスクがある。両クラブが1月のマーケットに向けてどのような決断を下すのか現段階で推測するのは難しいが、アジアカップの決勝戦に出場する場合、わずか4日でこのような重要なチャレンジに備えることができるのか。それがほぼ不可能であることは明らかだ」と、決勝まで日本と韓国が勝ち上がれば大きな影響を与えるとしている。

　今冬にはアジアとアフリカで大陸選手権が行われる。主力にこれらの大陸の代表選手を抱えているクラブは複雑な状況に陥るが、アジアに関しては日韓両国がどこまで勝ち進むかを欧州でも注視することになりそうだ。