ベンゲル監督が今季限りで引退を表明したアンリを後継者に指名!?

「埋もれた才能を見いだす力がある」

 アーセナルのアーセン・ベンゲル監督は、現役引退を表明したMLSニューヨーク・レッドブルズFWティエリ・アンリがアーセナルの幹部候補生であることを認めた。英国営放送「BBC」が報じた。
 ベンゲル監督は1999年、ユベントスでくすぶっていた若きアンリをアーセナルへと加入させた。その後、アンリはガナーズで復活し、数々の伝説と栄光を築いた。
 他の強豪と比べ、資金力に限界を持つアーセナルは、ベンゲル監督の原石を見抜く眼で、タレントを育成し、ライバルクラブと対抗してきた。そのベンゲル監督はこう語った。
「彼はいつの日かアーセナルにやってくるだろう。コーチか監督か、幹部になるのか、それはわからない。彼は選手を見る目があるんだ。彼は埋もれた才能を見いだす能力を持っているんだ」
 数々のタレントを世に送り出した名伯楽が、元フランス代表の若手に対する審美眼の確かさを認めたことになる。
「彼は強固な個性の持ち主だ。激怒することもあるが、いったん冷静さを取り戻せばメンタル面もクリアになる。監督になるということは人生を犠牲にすることを意味する。ティエリがフットボールの世界にとどまることは間違いない」
 ベンゲル監督は、かつてのまな弟子を自らの“後継者”に考えているのかもしれない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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