Jリーグ秋春制の導入で「韓国Kリーグ岐路」 ライバル国動向は?…母国見解「観衆増加に水を差す」

Jリーグの秋春制移行が決定(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】
Jリーグの秋春制移行が決定(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】

Jリーグのシーズン以降決定動向に韓国メディア注目

 Jリーグは2026-27シーズンから「秋春制」へ移行することを決定。2月頃に開幕し、12月頃に終える「春秋制」から大きく舵を切る決断を下した。韓国Kリーグでも同じく「春秋制」を採用していることもあり、同国メディアがこの動向に注目。「岐路に立たされた」としつつも、シーズン移行には“壁”が存在することを伝えている。

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 Jリーグは欧州主要リーグが「秋春制」でリーグ戦を実施していること、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)も「秋春制」へ移行したことなどを受けて、シーズン移行を検討。「秋春制」移行後の最初のシーズンは26年8月1週頃に開幕、12月2週頃の試合後から2027年2月3週頃の試合までをウインターブレイク期間とし、2027年5月最終週頃に閉幕となる。

 この動向に注目したのが、韓国紙「スポーツ朝鮮」だ。Jリーグでは一部クラブから反対の声が挙がりつつも、最終的にシーズン移行を決断。サッカー界の世界的な流れに沿う形を採ったことで「韓国Kリーグも岐路に立たされている」としつつも、「秋春制」の移行にはあらゆる問題があることを伝えている。

「Kリーグの最大の悩みはやはりファンの観覧環境だ。今年、Kリーグは有料観客集計が始まった2018年以後、単一シーズン最多観客新記録を樹立した。特にKリーグ1は1試合当たりの観衆が1万733人で、『平均1万人』を初めて達成した。秋春制の導入は、増加する観衆の傾向に水を差す恐れがある」

 記事では、秋春制移行後の冬の試合開催によりファン離れが起こり得る可能性を指摘。さらに「試合数を減らさなければ選手たちが酷使される。逆に試合日程を縮小する場合、放映権と商業的権利などサッカー産業自体が萎縮せざるを得ない。芝生も踏ん張ることができない。景気の質的低下も避けられない」とも伝えられた。

 韓国プロサッカー連盟のチョ・ヨンサン事務総長は「Kリーグも秋春制を行わないと線を引いたわけではない。検討と悩みは続けている。ただ、Kリーグは欧州とは違う。議論は下され、性急な決定は難しい」とコメント。韓国Kリーグにも日本と同様の問題があるなど、シーズン移行には慎重な構えを示している。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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