今季“三度目の正直”でリベンジ! 鹿児島城西がPK戦の末に小嶺監督率いる長崎総科大附を撃破

今季両校の対戦は3度目で、過去2試合はいずれも長崎総科大附が勝利

 第95回全国高校サッカー選手権大会は2日に各地で2回戦が行われ、等々力陸上競技場で激突した鹿児島城西(鹿児島県)と長崎総科大附(長崎県)の一戦は0-0のままPK戦に突入し、最後は鹿児島城西がPK4-2で制して3回戦進出を決めた。

 今季両校の対戦は3度目で、過去2試合はいずれも長崎総科大附が勝利を収めており、鹿児島城西の小久保悟監督は1回戦突破後、「今季2度負けているので、今度こそは」と意気込みを示していた。

 試合は序盤から鹿児島城西が攻勢に出る。前半7分にはゴール前で決定的なシュートを放つも、ゴール前で長崎総科大附属の守備陣がゴールライン際で弾き返し、先制点には至らず。前半をスコアレスで折り返した。

 後半開始後も鹿児島城西が主導権を握る展開が続き、後半12分には再びCKから立て続けにシュートを放ったが精度を欠いてゴールにはならなかった。

 すると長崎総科大附の小嶺忠敏監督が動いた。中盤を務めていたMF山本太樹を下げ、FW荒木駿太を投入し、“4トップ”で打開を図る。すると流れは一気に長崎総科大附に傾き、本来の攻撃的サッカーを披露。華麗なパス回しからの猛攻でゴールを脅かしたが、結局0-0のままPK戦に突入した。

 PK戦は鹿児島城西が1人目を決めた一方、長崎総科大附は失敗。2、3人目は両チームともに決めたが、長崎総科大附が4人目を外し、4-2で鹿児島城西が勝利。選手権という大舞台のなか、長崎総科大附に“三度目の正直”でリベンジを果たした。

【了】

城福達也●文 text by Tatsuya Jofuku

 

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