中国が日本のサッカー事情に羨望の眼差し 「2050年までに本当にW杯優勝を…」

カタールW杯でベスト16に進出した日本代表【写真:ロイター】
カタールW杯でベスト16に進出した日本代表【写真:ロイター】

サウジアラビアは2034年のW杯開催地に唯一立候補

 国際サッカー連盟(FIFA)は10月31日、2034年のワールドカップ(W杯)開催地にサウジアラビアが唯一立候補したと発表した。招致の意思表示期限だった同日にオーストラリアが断念を表明した形となったが、中国メディアはサウジアラビアの立候補とともに日本の動向にも注目している。

 FIFAは10月4日の理事会で、34年W杯の開催地はアジアとオセアニアからの立候補を受け付けることを確認。サウジアラビアのサッカー協会がすぐさま名乗りを上げ、アジアサカー連盟(AFC)や日本サッカー協会(JFA)も支持する意向を表明していた。

 30年W杯開催地とともに、来年のFIFA総会でサウジアラビア開催が正式に決まる見通しだが、中国大手メディア「SOHU」は「残念! 中国サッカー協会がAFCで誤った行動を取り、日本とサウジアラビアが最大の勝者に」と見出しを打って取り上げている。

「中国代表はいつW杯に再出場できるのか。アジアの8.5枠は保証されていない。中国がW杯招致に成功すれば出場枠は確実だが…。日本が2050年にW杯を開催すると、中国がW杯開催国に立候補するには2062年まで待たないといけない。つまり39年後だ。過去40年間、中国代表が開催国としてW杯に出場する“近道”に頼ることは不可能だった。そして、8.5枠をアジア諸国と争わなければならない。中国代表は現在、アジアのトップ10圏外にランキングされている(FIFAランク79位/アジア11位)。アジアの8.5枠を勝ち獲ることができるかと言えば非常に難しい」

 記事では、2050年までのW杯優勝を目標に掲げる日本サッカー界についても言及している。

「近年、日本サッカーのレベルはますます上がり、欧州5大リーグで主力として活躍する選手も多い。現在の日本代表は欧州組で2チームを組めるほどだ。もし日本サッカー協会が本当に2050年W杯の開催地に立候補することができれば、その時までに日本代表は本当にW杯優勝を果たせるかもしれない」

 中国メディアは、ライバル国たちのサッカー事情に羨望の眼差しを向けていた。

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