クラブW杯を制し名将への階段を上がるジダン 「疲れている」の本音に潜む名門のプライド

選手、監督としてレアルでクラブ世界一に輝く

 レアル・マドリードのジネディーヌ・ジダン監督は選手として、そして監督としてもクラブ世界一の座を手にした。FIFAクラブワールドカップ(クラブW杯)決勝で延長戦の末に鹿島アントラーズを4-2で破った試合後の会見で、「我々は疲れているから早く寝たい」と本音をチラリとのぞかせた。

 王朝の名を冠した“白い巨人”レアルが、“赤備え”の鹿島に苦しんだ。前半早々にFWベンゼマのゴールで先制したものの、MF柴崎岳の立て続けのスーパーゴールで1-2とリードされるまさかの展開に。それでもエースFWクリスティアーノ・ロナウドのハットトリックによって鹿島を攻め落とした。

「プレーヤーたちと家族にありがとうと言いたい。同じものを目指して頑張り、結果を残した。会長はトロフィーが増えてハッピーだと言っていた。難しい話はしていないよ。うれしいというだけです」

 ジダン監督はこう感謝を述べた。2002年にはクラブW杯の前身であるトヨタカップにレアルの一員として来日。「銀河系軍団」と謳われたチームの司令塔として圧倒的な攻撃力を見せた。この日は鹿島相手に交代策を極力引っ張るなど我慢の指揮を続け、14年の時を経て公式戦37戦連続無敗記録を打ち立てて、世界一のタイトルをつかみ取った。

 

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