チェルシー戦で示した高いパフォーマンスから、SNSファンがスタメン復帰を推奨

　イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋は、10月21日のプレミアリーグ第9節チェルシー戦（2-2）で後半開始から途中出場。ウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコとの交代で左サイドバック（SB）に入り、堅実に仕事をこなした。英メディア「フットボール・ロンドン」では、SNSの声も含めこの交代策について考察を展開している。

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　前半15分にPKで失点したアーセナルは、0-1で迎えた後半頭からイエローカードをもらっていたジンチェンコに代えて冨安と投入。後半3分にチェルシーに追加点を奪われるも、その後巻き返し後半32分にイングランド代表MFデクラン・ライスのミドルシュートで1点を返す。さらにその7分後に右からのクロスをベルギー代表FWレアンドロ・トロサールが押し込んで同点に持ち込んだ。

　冨安は好調だったイングランド代表FWラヒーム・スターリング、MFコール・パルマーらチェルシーの攻撃陣を抑える堅実な仕事ぶりを見せる。奪ったボールをしっかり攻撃につなげるなど能力の高さを発揮し、ミケル・アルテタ監督からも試合後「彼（冨安）は本当に良くやった」と名指しで称えられていた。

　そんななか「フットボール・ロンドン」は、指揮官がたびたび見せる冨安とジンチェンコの交代策についてSNS上のファンの声を拾いつつ疑問を投げかけている。シティ戦では「同胞のミハイロ・ムドリクへのファウルで早々にイエローカードをもらったジンチェンコは、その後ラヒーム・スターリングとの1対1の対決でことごとく脆いプレーを見せ、それがハーフタイムでの退場の理由だったのかもしれない」と、パフォーマンス自体が前半のみでの交代の理由だったと推察している。

　そのうえで「今回は予想よりも早く冨安健洋と交代することになったが、この交代はミケル・アルテタが今シーズンたびたび使ってきたものだ。今回もそうなったのはさほど驚きではない」と説明しつつ、この交代策に対するファンの声を拾った。

「ミケルはジンチェンコよりも冨安を信頼すべきだ」
「冨安はセビージャ戦で先発すべきだ」
「冨安がジンチェンコより先にプレーする日が近づいている！」

　アーセナルは現地時間10月24日にUEFAチャンピオンズリーグ（CL）グループステージ第3節セビージャ戦、28日にプレミアリーグ第10節のシェフィールド・ユナイテッド戦を控えている。チェルシー戦で高いパフォーマンスを発揮した冨安を、先発に推す声が現地ファンからも出ているようだ。

　記事では先月アルテタ監督が「トミが安定したプレーをするようになれば、彼は我々にとって大きな戦力になる」と語っていたことも踏まえ「彼（アルテタ）はファンの提案に何の問題も感じないだろう」と、スタメン入れ替えの可能性を指摘していた。