中国代表、W杯アジア予選の「対戦相手が強すぎる」 立ちはだかる“高い壁”に母国嘆き「日本より劣っていたとしても…」

中国代表【写真:Getty Images】
中国代表【写真:Getty Images】

26年W杯に向けたアジア2次予選が11月から開始

 カナダ・メキシコ・アメリカ合衆国の3カ国共同開催となる2026年ワールドカップ(W杯)に向けた、アジア2次予選が11月から始まる。グループCに入った中国代表は韓国代表、タイ代表、シンガポール代表との対戦を控えるなか、母国メディアは「対戦相手は本当にとても強い」とW杯出場権の獲得へ厳しい現状を嘆いた。

 2026年大会から、アジアにも史上最多となる8つの出場枠が与えられている。さらにもう1チームがFIFAプレーオフトーナメントに参加し、最大9チームがアジアからW杯本大会に出場する可能性もある(8.5枠)。

 すでに1次予選は終了し、2次予選の組み合わせがすべて出揃った。日本代表がグループBでシリア代表、北朝鮮代表、ミャンマー代表と同組となったなか、中国には韓国、タイ、シンガポールが立ちはだかる。

 中国大手メディア「SOHU」は「グループ対戦相手が本当に強すぎる。突破は非常に困難」と、W杯本大会への出場権獲得へ厳しい現状を報じた。4チームずつ9つのグループに分かれた2次予選は、各グループの首位チームと2位チームが3次予選進出を果たす。

 ただ同メディアは「タイは中国に勝ったことがある。韓国チームはアジアの覇者級のチームで、日本より劣っていたとしてもほかのチームと比較するのは難しいほどだ。シンガポールも1次予選でグアムを3-1で破った実力がある」と警戒を強め、上位2チームに入ることは「難しい」と見解を示している。

 また、仮に2次予選を勝ち上がったとしても3次予選で「さらなる困難がある」と警戒。3次予選は勝ち上がった18チームを抽選によって6チームずつ3つのグループに分け、各グループの上位2チームがW杯本戦への切符を手にすることができる。記事では「3次予選は、各組に必ずトップシードチームがいるはず。おそらくオーストラリア、日本、韓国は勝ち上がってくるだろう」と日本も含めたW杯常連国との対戦は避けられないことに言及した。

 一方、3次予選で3位、4位に入った計6チームは4次予選を戦う。3チームずつ2つのグループに分かれ、各グループの首位チームがW杯本戦へ進むことができる。しかしFIFAランキングで80位(アジア内11位)に沈む中国は「3、4位を獲得するのも難しい」とし、「中国にとって8.5枠は十分ではない。我々はアジア11位だ」と予選突破への実力不足を母国メディアは指摘していた。

 中国は2002年日韓大会で初のW杯出場。それ以降はアジア予選での敗退が続いている。6大会ぶりの出場を狙う中国だが、母国は厳しい現実に直面しているようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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