川崎が執念の逆転勝ち! 小林悠5か月ぶり弾などで終盤に怒涛3ゴール…福岡を4-2撃破

川崎がホームで福岡に勝利【写真:Getty Images】
川崎がホームで福岡に勝利【写真:Getty Images】

等々力陸上競技場で川崎と福岡が対戦

 J1で9位の川崎フロンターレは10月20日、第30節で8位のアビスパ福岡とホームの等々力陸上競技場で対戦した。インターナショナルウィークによる中断明けの一戦は、2週間前に行われた天皇杯準決勝と同一カード。この時は川崎が4-2で勝利して決勝進出を決めている。

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 川崎は左サイドバックにMF瀬川祐輔を起用し、4-3-3の布陣で試合に入った。対する福岡は守備時にはウイングバックも最終ラインに入る3-4-3で試合をスタートさせている。

 自陣にブロックを作って守る福岡は、川崎の横パスをカットしてカウンターでチャンスを作り出す。ボールをつなぐ川崎は、前半12分にMF瀬古樹が強烈なミドルシュートを枠に飛ばしたが、手前でワンバウンドした処理の難しいボールをGK村上昌謙が弾き出し、得点は動かない。

 なかなかアタッキングサードまでボールを運べなかった川崎だったが、前半20分にMF橘田健人がミドルシュートを放つと、GK村上が弾いたボールを瀬川がエリア内で1タッチシュート。これが右のゴールポスト際のサイドネットに決まり、川崎が先制点を挙げた。

 対する福岡も前半24分、右サイドの深い位置でフリーキックを得るとFW紺野和也が鋭いボールをゴール前に入れる。これをGKチョン・ソンリョンが弾くと、詰めていたDFドウグラス・グローリが押し込み、福岡がすぐに同点に追い付いた。

 その後も福岡の守備に苦しめられていた川崎だが、前半終了間際の43分には、左サイドからの折り返しを受けたFWレアンドロ・ダミアンが反転してシュートを放ったが、GK村上に足で防がれる。このまま前半は1-1で終了した。

 後半の立ち上がり、川崎は左サイドに流れたFW家長昭博のクロスからレアンドロ・ダミアンがヘッドでゴールを狙ったが、GK村上にキャッチされる。同7分にはコーナーキックのこぼれ球からMF橘田健人が左足でボレーシュートを放つが、左に逸れていった。

 後半に入り、川崎に攻め込まれる機会の増えた福岡だったが、後半21分には右サイドからのクロスをFW山岸祐也がヘディングシュート。これはGKチョン・ソンリョンが反応して弾いたが、こぼれ球を山岸が蹴り込んで逆転に成功した。

 リードされた川崎の鬼木達監督は、レアンドロ・ダミアンとMFマルシーニョ、MF瀬古樹を下げ、FWバフェティンビ・ゴミス、FW宮代大聖、FW遠野大弥の3選手を一気に投入する。後半31分にはCKの流れてきたボールをゴミスがオーバーヘッドで狙ったが、シュートは枠を外れた。

 川崎は後半33分、家長と瀬川を下げてMFジョアン・シミッチとFW小林悠を投入して交代枠を使い切った。同じタイミングで福岡は、山岸を下げてFWウェリントンを投入する。同36分にはDF山根視来の折り返しを受けた小林がヒールでゴミスにパス。ゴミスがシュートを放ったが、身体を張った福岡の守備に阻まれる。その1分後にもシミッチがエリア内のこぼれ球をシュートしたが、ここでもDF宮大樹のブロックに弾かれた。

 猛攻を見せる川崎は、後半39分にDF山村和也のロングボールを最終ラインの裏で受けた小林がエリア内でトラップして、1タッチシュートを決めて同点に追いついた。小林にとっては5月28日の第15節・柏レイソル戦(2-0)以来、およそ5か月ぶりのリーグ戦ゴールとなった。

 その後も攻め続ける川崎は、ゴミスのポストプレーから古巣対戦となった遠野が思い切りよく右足を振り抜くと、これがゴールに決まり、土壇場で川崎が3-2再逆転した。

 さらに川崎は右サイドを突破したゴミスの折り返しを宮代が決めて4-2とリードを2点に広げる。最終的には天皇杯準決勝に続き、4得点を重ねた川崎が勝利。後半39分からの3ゴールで、劇的な勝利を収めて勝ち点3を上積みしている。

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