浦和、PKで2ゴール…劇的な2戦合計スコア勝ち越しで横浜FMに勝利 ルヴァン杯決勝は福岡と対戦へ

2つのPKを冷静に決めたアレクサンダー・ショルツ【写真:徳原隆元】
2つのPKを冷静に決めたアレクサンダー・ショルツ【写真:徳原隆元】

2戦合計スコア2-1で勝ち上がり

 浦和レッズは10月15日、ルヴァンカップ準決勝第2戦で横浜F・マリノスをホームに迎え撃ち、DFアレクサンダー・ショルツが2回のPKを決めて2-0の勝利。初戦のビハインドを逆転して決勝進出を決めた。

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 このカードは10月11日に横浜FMがホームで1-0の勝利を収め、浦和ホームでのリターンマッチになった。浦和は初戦で負傷交代して出場が危ぶまれた17歳MF早川隼平がスタメン出場。ウォーミングアップで一部別調整をするなどギリギリの状態なことが窺えた。また、初戦の退場処分で出場停止になったDF酒井宏樹の右サイドバックには、MF関根貴大をコンバートした。一方の横浜FMは右サイドにFW水沼宏太を起用し、初戦で負傷したMF渡辺皓太はベンチスタート。主将のMF喜田拓也がスタメンのピッチに立った。

 立ち上がりから激しい展開になったゲームは前半15分、関根が左サイドへサイドチェンジのボールを送ると、DF荻原拓也が中央へクロス。これをFWホセ・カンテが収めると倒れ込みながらも横パスを出し、早川が押し込んだ。しかし、早川のポジションについてビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が確認。際どい判定で時間を要したが、早川のオフサイドでゴールは取り消しになった。

 その後も両チームが攻撃的な姿勢を見せる中で前半23分、横浜FMはDF永戸勝也が思い切ってミドルを放つとボールはクロスバーに当たり下に跳ねた。それをFWアンデルソン・ロペスが押し込みにかかったが、ヘディングしたボールはGK西川周作の正面に飛んだ。

 ゴール前のシーンこそ多いものの決定機を生み出すまでには至らないゲームはこのまま0-0でハーフタイムを迎えた。後半から横浜FMは前半に接触プレーで痛む場面のあったDF上島拓巳に代えDF實藤友紀を投入。浦和のマチェイ・スコルジャ監督は選手交代は行わなかったものの、右サイドにいたFW髙橋利樹をカンテとの2トップにシフトし、右にMF小泉佳穂、左に早川と配置を変更した。

 前半同様に浦和の攻撃回数が多くなった試合は後半16分、荻原のクロスをGK一森純が弾いたボールに早川が反応。中央に持ち出したところを背後から永戸が倒してPKの判定になった。浦和はこれをDFアレクサンダー・ショルツが冷静に決め、後半18分の同点ゴールに。これで2戦合計1-1となり勝ち上がりを巡る争いは振り出しに戻った。

 勢いに乗った浦和は後半27分にFW興梠慎三と、負傷から復帰のMF大久保智明を投入。立て続けにセットプレーを獲得するなど押し込み、後半36分には二次攻撃から荻原のクロスにカンテがヘディングで狙いもクロスバー直撃の際どい場面を作った。横浜FMのケヴィン・マスカット監督は直後、FW植中朝日とFW宮市亮を投入。その前に送り込んでいたFWヤン・マテウスを含め前線を総入れ替えした。

 そして迎えた後半43分、荻原のラストパスに寄せたDF松原健の腕にボールがヒット。当初はノーファウルの判定だったが、山本雄大VARはプレー中に「ストップ・ザ・ゲーム」のコールで試合を止め、谷本レフェリーがオンフィールドレビューを実施。その結果がPKの判定になり、ショルツがゴール左に蹴り込んで2-0と勝ち越し。2戦合計を2-1と逆転し、このまま逃げ切った。

 逆転突破を決めた浦和は、クラブ史上初タイトルとなった2003年と16年に続く3回目のルヴァンカップタイトルを狙う。11月4日に国立競技場で行われる決戦では、アビスパ福岡と対戦する。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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