浦和、ACLで大量6得点! ベトナム王者ハノイを圧倒…今夏加入MFエカニットもデビュー戦で初ゴール

ゴールを決めた浦和のホセ・カンテ【写真:Getty Images】
ゴールを決めた浦和のホセ・カンテ【写真:Getty Images】

シミュレーション警告→PKへ判定変更の珍事も

 浦和レッズは10月4日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第2戦でベトナム王者ハノイFCと対戦。前半からゴールを重ねて6-0の大勝を収めた。後半にはタイ代表MFエカニット・パンヤが浦和でのデビュー戦で初ゴールを決めた。

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 浦和は9月に公式戦7試合を行い、直近のリーグ戦から中4日でこの試合を迎える。マチェイ・スコルジャ監督も過密日程に言及する中で負傷者も続出して台所事情が苦しい。浦和はDF明本考浩、MF大久保智明、MF中島翔哉、MFアレックス・シャルクが負傷により直近のリーグ戦、横浜FC戦を欠場。そして、この試合中にはFWブライアン・リンセンが負傷交代を余儀なくされた。ハノイ戦にはこれら6選手が23人の登録メンバーから外れ、この日に発表された日本代表のメンバーに入ったMF伊藤敦樹はベンチスタートになった。

 そうした中で浦和は前半9分、MF岩尾憲のコーナーキックでファーサイドに流れてフリーになったFWホセ・カンテが、身体を倒しながらスライディングのようにして右足ボレー。これが相手に当たってネットを揺らす。リーグ戦では退場処分による出場停止でプレーできないタイミングでのACLに期待が懸けられたカンテが相手のオウンゴールを誘発し先制点になった。

 さらに前半16分、自陣ペナルティーエリア内でボールをキープした相手のスキを突いてFW髙橋利樹がボールを奪うと、慌てた相手が足を出して髙橋が転倒した。しかし、ヨルダンの審判団が担当したこのゲームで、主審はこれを髙橋のシミュレーションと判断。イエローカードが提示された。しかし、ここでサウジアラビアの審判団が担当したビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入し、オンフィールドレビューを実施。その結果、判定はPKに変更となり髙橋へのイエローカードも取り消された。このPKはDFアレクサンダー・ショルツが冷静に蹴り込んだ。

 続く前半37分には、MF関根貴大のパスをゴール正面で受けたMF小泉佳穂が相手を引きつけて髙橋にパス。これを髙橋が右足のキックフェイントで相手を外して左足シュートを決め、3-0のリードで前半を終えた。

 後半のスタートからMF柴戸海を投入して岩尾を45分のプレータイムで下げた浦和だが、敵陣に相手を押し込む展開に持ち込んだ。決定機でのシュートミスもあったが後半20分、交代出場した17歳MF早川隼平のコーナーキックに関根が頭で合わせると、叩きつけたシュートはクロスバーに当たりゴール内へ入り4点目。続く後半25分には、早川のパスを受けた関根が獲得したPKをカンテが狙い、GKにセーブされたもののこぼれ球を自ら押し込んで5-0とした。

 浦和のマチェイ・スコルジャ監督は直後に最後の交代を行い、そこでは今夏にタイのムアントン・ユナイテッドから期限付き移籍で加入した同国代表MFエカニット・パンヤを投入。これが浦和でのデビュー戦になった。トップ下に入ったエカニットは後半40分、DF大畑歩夢のシュートをGKが弾いたこぼれ球を押し込んでデビュー戦で浦和初ゴールを奪った。

 初戦を引き分けで入った前回王者の浦和は第2戦で6-0と大勝を収め、浦項スティーラーズ(韓国)との連戦に向かう。

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