「日本サッカーの歴史に泥を塗る愚行でした」 浦和がJFA、Jリーグ、J全60クラブの共同声明参加を説明「重い責任があることを理解した上」
9月21日にJFA、Jリーグ、Jリーグ全60クラブが共同メッセージ
浦和レッズは9月21日、2024年度の天皇杯参加資格の剥奪と譴責(始末書の提出)の処分が科された件で、日本サッカー協会(JFA)、Jリーグ、Jリーグ全60クラブが共同メッセージを発信したことを受けて、「強い覚悟をもって安全・快適で熱気ある満員のスタジアム作りに邁進してまいります」と声明を発表している。
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浦和は8月2日の天皇杯ラウンド16名古屋グランパス戦後、一部のサポーターがピッチへの乱入、立ち入り禁止エリアへ侵入し、愛知県警が出動する騒ぎに発展した。
JFA規律委員会は9月19日、浦和に対して2024年度天皇杯の参加資格の剥奪と譴責の処分を発表。「自チームのサポーターに対して試合後においても秩序ある適切な態度を保持するよう努める義務を怠り、2023年8月2日(水)にCSアセット港サッカー場にて行われた本大会4回戦対名古屋グランパス戦の試合において、試合終了から約20分後より、多数(合計70名以上)の対象者のサポーターが暴徒化して以下に掲げる当協会試合運営管理規定に違反する行為に及んだことを防止できなかったほか、本件サポーターらを即刻退去させるなど、観客や選手その他の試合に関わる人の安全を確保するために適切な措置を講じなかった」と処分の理由を指摘していた。
9月21日には、JFA、Jリーグ、Jリーグ全60クラブが「今回のような危険な状況を招いたことについて、浦和レッズをはじめとするクラブ、そしてサッカー界全体が真摯に受け止め、二度とこのような行為が起こらないよう断固とした姿勢で取り組んでいくことを覚悟です。繰り返しますが、われわれサッカー界は、老若男女の誰もが安心・安全にサッカーを楽しめる環境を広げるべく、強い使命感と責任感を持って取り組んでいく考えです」と共同メッセージを発信した。
浦和も同日、「日本サッカー協会、Jリーグ、Jリーグ全60クラブ共同メッセージについて」と題してリリースを出している。
田口誠代表名義の浦和の声明は以下のとおり。
「天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会 ラウンド16(4回戦)名古屋グランパス戦での浦和レッズサポーターによる違反行為の発生を受けまして、日本サッカー協会、Jリーグ、Jリーグ全60クラブの共同メッセージを発信する運びとなりました。
まず初めに、この度は日本サッカー界の、そして社会の一員として、大変多くのみなさまにご迷惑をおかけいたしましたことを、改めて心よりお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。
事案発生以降繰り返し申し上げてまいりましたが、本事案はこれまで先人が紡いできた日本サッカーの歴史に泥を塗る愚行であり、多くのサッカー関係者やファン・サポーターのみなさまのご努力によって形成されてきた、スタジアム観戦への好意的なイメージを傷つけてしまったことは痛恨の極みでございます。
浦和レッズといたしましては、本事案の当事者として背負うべき極めて重い責任があることを理解した上で、本共同メッセージの発信者に名を連ねさせていただいております。
言葉だけではなく行動によってその責任を果たし、強い覚悟をもって安全・快適で熱気ある満員のスタジアム作りに邁進してまいります」
(FOOTBALL ZONE編集部)