日本は「まだ成長の余地がある」 台湾代表も模倣すべきと母国メディア推奨「好循環」
日本の計画的な強化策を高く評価
森保一監督率いる日本代表は、9月シリーズでドイツ代表、トルコ代表相手に2連勝を飾った。台湾メディア「運動視界啪」は、「日本はまだ成長の余地がある」とし、台湾も参考にすべきだと主張している。
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日本は現地時間9月9日(日本時間10日)にヴォルフスブルクでカタール・ワールドカップ(W杯)で勝利(2-1)したドイツと再戦。MF伊東純也が幸先良く先制ゴールを奪取すると、一度は同点に追い付かれるも、FW上田綺世、FW浅野拓磨、MF田中碧に得点が生まれ、4-1で快勝を飾った。
また、9月12日にはベルギーのヘンクへ移動してトルコ代表と対戦。MF伊藤敦樹の得点で先制すると、MF中村敬斗が2ゴール、途中出場のMF伊東純也もPKで追加点を奪い、4-2で勝利した。
台湾メディア「運動視界啪」は、新北市サッカー協会の関係者とともに、躍進する日本代表について分析している。
「ドイツ戦の日本はボール支配率、パス成功率で相手を下回ったが、なぜ大勝できたのか」というテーマに対しては、「近年、サッカーの考え方が変わった。2010年代、スペインは体格がそこまでだったのでポゼッションが主流だった。ドイツのハンジ・フリック前監督もそれに倣ったが、最後のフィニッシュが問題になっていた」と切り出した。
「2018年のロシア・ワールドカップ(W杯)の頃、カウンターサッカーが出始めた。今やボール支配率はあまり重要な数字ではない。例えばドイツ対日本で双方がボールを触る機会がドイツ750回対日本360回、合計約1100回あった。しかし、シュート本数は11対10。ポゼッションするほど体力を消耗する」
また、「体格的にも劣る日本がポゼッション、ドイツが逆の戦術をとるべきでは?」との疑問には、「スペインの台頭後、欧州では育成段階でポゼッションに重みを置くようになり、純粋なストライカーが減った。サッカー界の一流ストライカーは、南米や他大陸の率が増えた。また新陳代謝という点で、ドイツは同じ監督(注:前々監督のヨアヒム・レーヴが15年務めた)が長くやってしまっていたため、新しい考え方に乗り遅れたかもしれない」との答えを導き出した。
さらに、日本サッカーの状況に関しては、「日本代表が活躍し、プレー人口も増える好循環。日本はまだ成長の余地があり、計画にのっとって着実に進めている。これは台湾も模倣できる」としている。サッカー界で台湾は馴染みが薄いが、日本との差に関しては、「台湾はまだ日本の1990年代以前のレベル。W杯出場は難しいが、アジアカップ出場が現実的な目標だ」と締め括っていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)