シャペコエンセ監督の息子、奇跡的に難を逃れる 「僕は搭乗できなった。パスポートを忘れたから」

事故を起こした旅客機に搭乗予定だったサロリ氏 悲劇を受けてインスタグラムを更新

 現地時間28日にコロンビアで発生した航空機事故で、搭乗していたブラジル1部ジャペコエンセの選手や首脳陣、報道陣、乗員の計76人の死亡が確認された。2009年シーズンにJ1ヴィッセル神戸を率いていたカイオ・ジュニオール監督も犠牲者となったなか、指揮官の息子が奇跡的に難を逃れていたことが明らかになった。

 ジュニオール監督の25歳の息子、マテウス・サロリ氏は悲劇を受けて自身のインスタグラムを更新した。

「友よ、僕と兄弟、母親は無事です。我々は強くなければいけない。そして、特に母親にはプライバシーが必要です。でも、全てのメッセージをくれた皆さんに感謝したい。僕は今日SP(サンパウロ)にいましたが、搭乗できなかった。なぜならパスポートを忘れたからです」

 マテウス氏は悲劇に見舞われた父親と母親との写真とともに、こうメッセージを送っている。事故を起こした旅客機に搭乗予定だったが、サンパウロ空港でパスポートを携帯していなかったために搭乗できず、結果的に事故を免れる形になったという。

「僕たちは強い。これをみんなで乗り越えることになる。メッセージをありがとう」

 指揮官のみならず、犠牲者の中には2005年柏レイソルなどでプレーしたMFクレーベル・サンタナ、15年に川崎でプレーしたアルトゥール・マイアなどJリーグと縁の深い選手もいた悲しい事故を受け、奇跡的に難を逃れたサロリ氏は必死に前を向いた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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