直行便から経由便、飛行ルート変更、燃料不足… 様々なトラブルが重なったシャペコエンセの悲劇

サンパウロから直行便でコロンビアへと向かう予定だったが…

 現地時間28日にコロンビアのメデリン近郊で起きた航空機事故で、ブラジルのサッカークラブ「シャペコエンセ」の主力選手や首脳陣、そして同行した記者陣70人以上が死亡した。スペイン紙「マルカ」は本来ブラジルからの直行便だったはずの飛行機が経由便になったことなど、様々なトラブルが重なったと伝えている。

 チャーター機を手配したシャペコエンセは、ブラジルの航空会社であるANACの飛行機でサンパウロから直行便でコロンビアへと向かう予定だったが、ボリビアの空港でトランジット後、コロンビアに向かうルートへ変更することになったという。

 そのボリビアからコロンビアに向かうフライトは、ベネズエラの航空会社であるラミア航空の飛行機に搭乗することになった。18日前にはFWリオネル・メッシ(バルセロナ)らアルゼンチン代表メンバーを乗せた同じ便だったことにも触れられているが、同紙によると「最終的な目的地に到着する1時間前に計画外の墜落を余儀なくされた。その問題は飛行機にあった」と指摘し、こう記されている。

「当該の飛行機は最小量の燃料で飛んでおり、非常事態を想定していなかった。パイロットと地上管制官との間で通信の誤解が生じたことは、最短の着陸ルートが取られなかったことを意味する」

 かつてセレッソ大阪やジェフユナイテッド市原・千葉に所属したFWケンペスらが犠牲になった事故。飛行ルートの変更、搭乗した飛行機の燃料不足など様々な原因が積み重なった結果が、今回の悲劇につながったとしている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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