元日本代表DF闘莉王、浦和20歳GKのマンU“9億円移籍説”に持論 「正直、それでいいのか」

マンU移籍が噂される鈴木彩艶【写真:徳原隆元】
マンU移籍が噂される鈴木彩艶【写真:徳原隆元】

YouTubeチャンネル「闘莉王TV」でGK鈴木彩艶のマンU移籍報道に見解

 イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドがJ1浦和レッズに所属するGK鈴木彩艶を獲得する可能性が浮上したなか、クラブOBで元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は自身のYouTubeチャンネルで移籍の是非に見解。浦和で正GKとしての地位を確立していない状況を理由に「俺からしたらあり得ない」と持論を述べている。

 2002年生まれの鈴木はガーナ人の父と日本人の母を持ち、米国生まれの浦和育ち。浦和の下部組織で研鑽を積み、16歳でプロ契約を結んだ。190センチ93キロの体格を生かした身体能力に定評があり、2024年パリ五輪世代きっての有望株として注目されてきた。

 そんな才能溢れる若手GKが、名門ユナイテッドから熱視線を注がれていることが日本の一部メディアによる報道で判明。500万ポンド(約9億1700万円)の補強資金を積んだ正式オファーを提示したとされる一報は海外メディア上でも続々と注目され、英紙「ザ・サン」は「ユナイテッドは2017年から追っており、現在契約は完了し発表間近だ」と伝えている。

 闘莉王氏のYouTubeチャンネル「闘莉王TV」最新回はそんなビッグニュースがテーマに。20歳のGK鈴木の能力について「足の運び方がすごく上手いGKだなと。セービングするっているよりもステップの仕方がスムーズ。結構判断もいい」と高評価も、正守護神の座をGK西川周作に明け渡している状況から「まだレッズでも勝ち取れないのにもう海外に行くなんて、俺からしたらあり得ない」と持論を展開した。

 ユナイテッド側では今オフ、スペイン代表GKダビド・デ・ヘアが契約満了でフリーとなり退団が決定。新たな守護神確保への動きを見せているなか、イタリア1部インテルのGKアンドレ・オナナ獲得を画策しており、控えGK候補として鈴木にターゲットを絞った模様だ。

 仮に移籍が実現した場合、厳しい競争に晒されるのは間違いないだけに闘莉王氏は「正直、それでいいのか」と将来を案じ「(獲得オファーが来れば)挑戦するべき。レギュラーとして出ていないのにこんなチャンス来たら行くべきなんですが、行ったところでどうなのか。移籍したところで試合に出られるのか」と、移籍に否定的な立場を強調していた。

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