“ダービー2発”のスソが放ったエースの輝き 「ミランに相応しい存在だと証明したかった」

華麗な個人技でインテル相手に鮮烈2ゴール

 ACミランの日本代表FW本田圭佑は、20日のインテルとのミラノダービーで3試合連続となる出番なしに終わった。この試合では本田から右ウイングのポジションを奪った元U-21スペイン代表MFスソが圧巻の2ゴールを決める活躍を見せたが、試合は2-2のドローに終わっている。試合前に「ダービーでゴールを決められたら、歩いて帰宅する」と宣言していたアタッカーだったが、試合後は前言撤回している。

 スソが圧倒的な個人技を見せつけた。前半42分にGKジャンルイジ・ドンナルンマの素早いスローからカウンターを発動。MFジャコモ・ボナベントゥーラがボールを運ぶと右サイドのスソに展開。するとレフティーは華麗なステップから左足を一閃。カーブのかかったシュートは名手GKサミール・ハンダノビッチの必死のセーブも及ばず、ゴール左隅に突き刺さった。

 その後同点に追いつかれたが、後半13分に再び魅せる。カウンターからFWカルロス・バッカが右サイドをトリブルで突破。エリア内へマイナスのクロスを送ると、ボールを受けたスソはマーカーのミランダを小さな左足のキックフェイントで置き去りにして最後は右足でゴールに流し込む。満面の笑みでバッカと抱き合った。

 後半アディショナルタイムに失点し、試合は2-2のドローで終わったが、スソは伝統のミラノダービーの主役となった。「僕はミランに相応しい存在だと証明したかったんだ。チャンスを求めていたが、シニシャ・ミハイロビッチは僕に1度しかチャンスをくれなかった。その試合はダメだったんだ」と、スソは地元テレビ局「メディアセット・プレミアム」で語った。

 

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