「久保のリベンジ」 レアル&バルサ見返す“成功キャリア”に海外脚光「スターになった」
名門レアル&バルサでスターになれずもソシエダで輝いたキャリアに注目
スペイン1部レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英は加入1年目の2022-23シーズンに、ファン投票によるクラブの年間最優秀選手に選出。FCバルセロナとレアル・マドリードでは果たせなかったトップチームでの成功を収めた。
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昨季の久保はリーグ戦35試合に出場して9得点7アシストを記録し、ベテランMFダビド・シルバらとともに攻撃陣を牽引。第33節の古巣レアル・マドリード戦ではゴールを決めて2-0の勝利に導いた。チームは4位フィニッシュで10年ぶりのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得。新天地で絶大な存在感を示した。
久保はバルセロナの下部組織で少年時代を過ごしたが、同クラブが18歳未満の外国人選手獲得・登録のルール違反により、公式戦出場が不可能となり、日本への帰国を余儀なくされた。将来的にはバルセロナへ復帰すると見られたが、久保が18歳となった2019年により良い条件で獲得に動いたのはレアルだった。
しかし、久保はレアルのトップチームでなかなか出番を得られずに期限付き移籍を繰り返した。カタール・ワールドカップ(W杯)も見据えて出場機会を求めていたレフティーは、昨季に決意の完全移籍でソシエダに渡っていた。
スペイン紙「エル・コンフィデンシャル」は「久保のリベンジ」と見出しを打ち、「彼ら(バルセロナとレアル)は久保をスポーツ選手というよりも、商業的な資産としてしか見ていなかった」と報じた。そして、紆余曲折を経て輝ける場所を見つけた久保のキャリアについて次のように伝えている。
「バルセロナ、レアルでスターになることを夢見ていた少年はソシエダでスターになった。早熟だったがゆえに、サッカー界、メディア、商業界の宝石として見られていた少年にとってこれを達成するための道のりは決して容易ではなかっただろう」
今オフにはサウジアラビア1部アル・ヒラルから4年間で年俸総額1億6000万ユーロ(約252億円)というメガオファーも伝えられ、世界的な評価も急騰。バルセロナやレアルも逃した魚の大きさを実感しているかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)