Jリーグ、秋春制シーズン移行の検討状況を説明 野々村チェアマン「懸念されることばかりが強調」

Jリーグの秋春制を巡って議論【写真:徳原隆元】
Jリーグの秋春制を巡って議論【写真:徳原隆元】

J理事会後の記者会見でシーズン移行に言及

 Jリーグは6月27日に理事会を行い、その後に行われた記者会見では秋春制へのシーズン移行について説明がなされた。野々村芳和チェアマンは「懸念されることばかりが強調されているのが現状」と話した。

 Jリーグの樋口順也フットボール本部長からはシーズン移行を行った場合について、最速で2026-27シーズンからの移行になる点を踏まえて、変更をしなかった場合、J1を例に取ると12月に3試合、2月に1試合を増やす場合、これまでと全く変わらない時期に試合を行い、開幕のタイミングだけを移行する場合のシミュレーションを行っていると説明がされた。

 そのうえで樋口本部長からは「降雪地域では12月から2月のホームゲームは行わないので、6試合、7試合とアウェーゲームが続く可能性がある。また、ワールドカップ(W杯)やクラブW杯がある年がどうなるのかも検証していく」とされた。

今月からは実行委員会だけではなく、4つの分科会に分かれてそれぞれの分野におけるメリットやデメリットなど検討を行うとしている。スケジュールとしては8月にかけてそれぞれ3回の分科会を行って、8月末から9月には実際にシーズンを移行するかどうかの議論を行うとされた。

 また、樋口本部長からは、12月や2月の試合数を変えずに行う場合について「(シーズンを移行した場合)フットボールの部分のメリットが猛暑での試合を減らすことだが、その分で連戦が増えたら意味がないのではないかという意見もあるので、走行距離のデータなども考慮していく。夏場は顕著にデータが下がるが、連戦の場合はこれから精査していきたい」とも話した。

野々村チェアマン、情報発信の重要性を実感「正確に伝わっていない」

 野々村チェアマンは先週末に富山で地元メディアへの出演なども通してシーズン移行についての話をしているが、それによって受けた印象を質問され「何か月かに渡ってこのシーズン移行の話をしているなかで、ほとんどと言っていいほど正確に伝わっていない。これは僕らの問題があると一番感じる。雪の中でやる試合が出てくるんじゃないかとか、冬にサッカーをしなければいけないと思っている人が、メディアなどサッカーの近くにいる人もそう思っていると、行ってみて話してみて実感した」と話している。

 実際に樋口フットボール本部長からも「現状で12月や2月にホームゲームをやっていないクラブは、移行したとしても変わらない」とされ、その間の期間は現状のシーズンオフからウインターブレイクとなるが、試合がないことは同じだという説明がされていた。

 それだけに野々村チェアマンは「雪国や降雪地域のクラブに限らず、まだしっかりと情報が届けられていないところには行って話したほうがいいと思うので、実際に足を運んで伝えながら、地元メディアの皆さんから伝えてもらうことや、サポーターと直接話をすることも問題ないと思っている。なぜ変えなければいけないのかを伝えていくこともしないといけない。今のデメリットや、変えることで得られるものや懸念されることについて、懸念されることばかりが強調されているのが現状なので、メリットや変えるべき理由も説明していかないといけない」と、情報発信の重要性を話した。

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)がすでに今季から8月末にプレーオフ、9月から本戦がスタートして来年5月に決勝を行う欧州と同じカレンダーで始まる。Jリーグが進める日程シミュレーションや、そうした国際大会との平行日程も消化することでメリットや懸念事項もより可視化されることになりそうだ。

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