ソシエダ久保、レアル保有の「優先交渉権」の行方にスペイン紙注目 「権利を買い取るという選択肢も考えられる」
久保は昨夏にソシエダへ完全移籍し、5年契約を締結
スペイン1部レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英は、レアル・マドリードから完全移籍をした今季に充実のシーズンを送った。ソシエダは久保の所有権を100%持っているが、レアルが持つ優先交渉権を「買い取る」というオプションについて、スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」が注目している。
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久保は昨夏、レアルからソシエダへ完全移籍し、5年契約を結んだ。迎えた所属1年目の今季、ラ・リーガ35試合に出場して同リーグで日本人選手最多記録となる9ゴール、さらには7アシストを記録。チームの4位(21勝8分9敗)フィニッシュと、10年ぶりのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に大きく貢献した。
日本代表の6月シリーズでも、先発出場した15日のキリンチャレンジカップ・エルサルバドル代表戦(6-0)で自身A代表2点目となるゴールを決めるなど存在感を発揮。来季の活躍にさらに期待が膨らむ。
そのなかで、「ムンド・デポルティーボ」紙は「レアル・マドリードから久保の権利を買うという難しい選択」と見出しを打ち、久保の状況について触れている。
「久保の所有権は100%ソシエダにあるが、レアル・マドリードは一部の権利(優先交渉権)を持っている。久保の将来を決定するのは常にソシエダで、クラブの意思がなければレアルが久保の獲得交渉をすることはできない。レアルは1年前、ソシエダに久保を650万ユーロ(約10億2000万円)で売却することで合意した。契約解除金は6000万ユーロ(約94億円)に設定されている。
レアルが久保を獲得したいと望み、久保が同意した場合、3300万ユーロ(約52億円)を支払わないといけない。もしほかのチームが6000万ユーロを支払って久保と契約した場合、ソシエダは3300万ユーロ、レアルは2700万ユーロ(約42億4000万円)を受け取ることになる。ソシエダは、レアルからすべての権利を買い取るという選択肢も考えられる。ただ、ソシエダにとっては非常に高額な交渉となり、簡単ではなさそうだ」
昨夏、レアルは買い戻しオプションをつけずに久保を放出したなかで、優先交渉権は保有している。その行方は、スペインメディアにとっても注目の的のようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)