レスターのMFマディソンとMFバーンズに興味と報道

　スコットランド1部セルティックを国内3冠に導いたアンジェ・ポステコグルー監督は、イングランド1部トッテナムの監督に就任した。指揮官の古巣セルティックからFW古橋亨梧とMF旗手怜央という日本代表コンビを引き抜くのではないかと報じられているトッテナムだが、来季、2部への降格が決まったレスター・シティの主力に触手を伸ばしているようだ。英紙「デイリー・メール」が報じている。

　2015-16シーズンには日本代表FW岡崎慎司らを擁し、プレミアリーグ優勝を果たしたレスター。しかし、今季は結果が出ずに9勝7分け22敗の18位という成績で来季の2部降格が決まった。降格するクラブから主力が引き抜かれることは珍しくないが、レスターにも、その危機が迫っているようだ。

「デイリー・メール」紙によると、ポステコグルー監督が就任したトッテナムは、10番を背負ったMFジェームズ・マディソンとMFハービー・バーンズの2選手の引き抜きを画策しているという。2人は苦戦の続いたレスターで、合計23得点10アシストを記録しており、ニューカッスルやウェストハム、アストン・ビラといった来季も1部で戦うクラブからも関心を集めている。

　ライバルに先立ち最初にオファーを出したとされるトッテナムだが、2人セットで5000万ポンド（約89億円）という金額は、レスターに断られる見込みだという。現在、イングランド代表に合流しているマディソンは、レスターとの契約が来季までであり、レスターが高額な移籍金を得るためには今夏のうちに売却する必要がある。

　レスターは約1年前までそれぞれに6000万ポンド（約107億円）という値段をつけていたが、今夏の移籍市場では、それだけの金額を得ることは難しい状況だ。

　ブレンダン・ロジャーズ監督の後任となる正式な監督も未決定なレスター。クラブの年俸総額が約312億円で、史上最高額の降格チームという不名誉な記録を作ったクラブだが、来シーズンの1年での再昇格に向けて戦力を維持することはできるだろうか。