Jリーグ、公式ホームページ誤表記問題の経緯を説明 公表した再発防止策とは?

Jリーグが公式ホームページ誤表記問題の経緯を説明(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】
Jリーグが公式ホームページ誤表記問題の経緯を説明(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】

7日に3つの試合の誤表記が発生

 Jリーグは、6月7日の天皇杯2回戦や親善試合の試合前に起こった誤表示について、改めてお詫びと再発防止策についての声明を発表した。

 7日に行われた天皇杯2回戦のうち2試合と、6日に実施されたヴィッセル神戸対バルセロナ(スペイン)の親善試合のスコア表記などに誤表示が発生。7日にJリーグは緊急リリースを行い、「当該クラブのファン・サポーターの皆さま、ならびにクラブ関係者の皆さまに多大なご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます」と謝罪の声明を発表していた。

 事象発生から3日経ち、同月10日にJリーグは改めて経緯とお詫び、並びに再発防止策について公表。公式ホームページの一部の試合データにおいて、適切なページに遷移できない不具合があったため調査を開始。調査・修正を行うために開発環境に対してテスト環境のデータ(テストデータ)を取り込もうとした際に、誤って本番環境に取り込んでしまったと流れを説明した。

 結果として、既に終了している試合や開催前の試合であるにも関わらず、試合結果や試合内容がテストデータに置き換わって表示されてしまったという。

 こうした事象を受け、Jリーグでは再発防止策として以下4つの点を挙げている。

(1)本番環境に接続できる者の限定と運用の徹底
「本番環境に接続できる者を限定する運用にすることで、今回のような人為的ミスが発生する可能性を低減する」

(2)本番環境に接続する際の承認フローの設定
「ホームページ運用会社内で作業者が本番環境へ接続する際は、承認者の承認を得てから接続するように徹底」
「状況はチャットツール等を用いて複数人が確認できるように可視化し、本番環境から切断する際も必ず報告することで本番環境からの切断忘れを防止する」

(3)本番環境とテスト環境のデータベースの日次同期
「万が一テストデータが本番環境に取り込まれてしまった場合でも影響を最小限にするために、本番環境とテスト環境の情報に極力差異が無いよう最低でも日次でデータを同期する」

(4)テストデータの作成には一定の規則性を持ったルールを設定
「今回このような形でテストデータが表示されてしまったことにより、ファン・サポーターの皆さま、ならびに選手・クラブ関係者の皆さまへ不快な思いをさせてしまったため、万が一公開してしまった際に備え、テストデータはポジション順や背番号順に選手を選定するなど、一定の規則性をもったルールを設定する」

 以上のような改善への取り組みを示しつつ、Jリーグは「改めまして当該クラブのファン・サポーターの皆さま、ならびに選手・クラブ関係者の皆さまに多大なご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。今後、同様の事象が起きぬよう再発防止に努めてまいります」と謝罪している。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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