本田圭佑がサッカー界に警鐘 eスポーツとの比較で持論展開「メジャーゆえにあぐらかいているところがある」

本田圭佑がサッカー界に警鐘【写真:徳原隆元】
本田圭佑がサッカー界に警鐘【写真:徳原隆元】

タクティカルFPSゲーム「VALORANT」のインタビューに応じる

 元日本代表MF本田圭佑が、タクティカルFPSゲーム「VALORANT」の国際大会である「VALORANT Champions Tour 2023(VCT)『Masters Tokyo』」の開催に先駆けたインタビューに登場。eスポーツについて持論を展開し、自身の経験してきたサッカーと比較した意見も語っている。

 これまで日本代表でも数多くの功績を残してきた本田。2020年に新サッカークラブ「Edo All United」を立ち上げるなど、経営者としての一面も持つ。また、カンボジア代表の実質的な監督としてカタール・ワールドカップ(W杯)予選や東南アジアサッカー選手権などを戦い、今年5月でその責務を終えた。

 そんななか、日本初開催となるVALORANT国際大会「Masters Tokyo」を前に、「VALORANT」公式YouTubeチャンネルが本田への直撃インタビュー動画を公開。「思っている以上に盛り上がっているのには驚きました」と正直な所感を述べ、個人的な注目ポイントを語る。

「エンタメとして成立し始めているなと感じていますよね。進んでいる方向は何かすごくいいなって思いながら見てます。若い世代を巻き込んでいるところが一番ポイントだと思う」

 そのうえで、自身がプレーしてきたサッカーとの違いにも言及。衝撃を受けたのは、両者のプレー時間の差だという。「圧倒的に長いですよね」と話し「サッカーなどのかなり負荷が高いスポーツは、そんなに長いことプレーすることができないので。プロとは言っても劇的に違う特徴なのかな」と述べている。

 また、eスポーツ業界の今後について問われると「あとは運営力の差」と持論を展開。「僕はサッカーをやってきた身なので…」と、自身の経験を踏まえ現状サッカーの悪い部分を例に挙げている。

「いいところも悪いところもサッカーにはたくさんあって。いいところを挙げたらきりがないですけど、悪いところもちゃんと明確に見ないといけない。サッカーの悪いところっていうのは、メジャースポーツゆえにあぐらかいているところがあるんですよ。『みんな好きだろう』『好きで当たり前だろ』みたいな。実際はそうでもないのに。それにあぐらをかいていると、eスポーツみたいに勢いよく一生懸命盛り上げて普及していこうと思っているエンタメに足元をすくわれるだろうなというのが、僕のサッカー界に対する危機感ではあります」

 eスポーツの勢いを称賛しつつ、サッカー界への警鐘を鳴らした本田。さまざまな顔を持つ本田だからこその意見に、脚光が集まっていた。

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