「世界の舞台に行けるように」 浦和GK西川、ACL優勝を懸けた一戦は平常心を強調

浦和の西川周作【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
浦和の西川周作【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

敵地でのACL決勝第1戦は貴重なアウェーゴールを奪う

 浦和レッズは現地時間4月29日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の決勝第1戦でアル・ヒラル(サウジアラビア)とのアウェーゲームを戦った。1-1の引き分けで終えた試合を終えるとすぐに帰国の途についたチームは、すでに5月6日に行われる第2戦への調整を開始。5月2日のトレーニング後にGK西川周作がオンライン取材に応じ、「満員のスタジアムでいつも通りにできるか」と、アジア王者へのポイントを語った。

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 浦和はアル・ヒラルとの初戦で苦しい立ち上がりに1失点したものの、後半にFW興梠慎三が貴重なアウェーゴールを奪って引き分けた。西川はこの結果について「結果はチーム全体でもポジティブ。アウェーで1点取れたのは非常に良かった。失点はしたけど、1-0で勝つより緊張感が増す」と話す。

 2017年に同じアル・ヒラルを倒して優勝した決勝も、同じように1-1で初戦のアウェーを引き分けていた。一気に世代交代の進んだチームは若手が増えたが、「非常にたくましく、僕の目からは見えた。決勝戦が初めての選手もいたし、アウェーの雰囲気で初めてやる選手もいたけど、そういうものを感じさせないほどのプレーをしていた」と、笑顔で称えていた。

 5月6日のホームゲームでは、圧倒的に浦和サポーターがホームの雰囲気を作り出すことが予想される。一方で、16年のJリーグチャンピオンシップのように、2戦合計方式の初戦アウェーゲームで優位性を確保しながら逆転された経験もある。また、19年決勝ではアル・ヒラルとのリターンマッチでなす術なく敗れたこともあり、西川はそうしたさまざまな経験をもとに、たどり着いた境地は「いつも通り」にあることを話した。

アル・ヒラルとは決勝で3度目の対戦

「選手としてあのピッチに立てば間違いなくモチベーションも高まるし、今までにない感情や緊張も感じる。立って見ないと分からない部分もあるけど、いつも通りに挑むのが大事。2016年のチャンピオンシップや、14年のリーグ優勝が懸かったガンバ大阪戦、そういう雰囲気でイケイケになって点を取りにいって負けた苦い思い出がある。逆に17年はホームの後押しで、1-0で勝てた。前半は堅いゲームになるかもしれないが、後半に声援は間違いなく大きくなって自分たちの力になる。それを想像するだけでも鳥肌もの。特別に何かを言うより、いつも通り挑めるかどうかにチャレンジしたい」

 前述の通り、アル・ヒラルとの決勝戦は17年と19年に続く3回目。西川は対戦相手を「17年はチームとして組織的な戦いをしてきていた。個というよりも組織で。19年は組織プラス個、外国人枠のところで素晴らしい選手が1人じゃなかった。両方で手ごわさを感じた。今回やってみて思ったのは、組織よりも個で何とかしようとしている。隙は間違いなくあると思う」と見ている。初戦でも前線に外国人選手たちを並べたアル・ヒラルは、そのアタッカーたちの即興性に期待している感もあった。

 浦和は19年のACL決勝での敗戦から解体的に出直し、世代交代を重ねながらリカルド・ロドリゲス監督の指揮下で21年の天皇杯を優勝して出場権を獲得して昨年にグループステージと東地区決勝トーナメントを突破。そして今季、マチェイ・スコルジャ監督の指揮で3回目のアジア制覇を狙う。足掛け3シーズンの戦いに西川は「決勝戦、残り1試合。僕たちは本当にファン・サポーターに支えられながらここまで来られた。最後に全員で勝って、喜んで終われるように、世界の舞台に行けるように全力で戦いたい。必ず優勝して、2019年のリベンジをしたい」と、力強い言葉を残していた。

[試合情報]
決勝 第2戦
日時:5月6日(土)18時キックオフ(17時30分~配信開始)
会場:埼玉スタジアム2002/埼玉
解説:佐藤寿人&槙野智章
実況:野村明弘
配信:DAZNにて独占ライブ配信

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