アーセナルは「激しく動揺」 3戦連続ドローで急ブレーキ…プレミア優勝へ「奇跡的な何かが必要」か

アーセナルはサウサンプトンと打ち合いの結果ドロー決着【写真:ロイター】
アーセナルはサウサンプトンと打ち合いの結果ドロー決着【写真:ロイター】

最下位サウサンプトン相手に3失点でドロー

 イングランド1部アーセナルは現地時間4月21日に行われたプレミアリーグ第32節でサウサンプトンと対戦し、3-3の引き分けに終わった。最下位相手に勝ちきれず、これで3戦連続ドロー。首位をキープしているとはいえタイトル争いのなかで痛恨の足踏みとなり、サッカー解説者のジェイミー・キャラガー氏は「奇跡的な何かが必要」とアーセナルのリーグ制覇が危ぶまれていることを示唆した。

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 予想だにしなかった急失速だ。今月1日のプレミアリーグ第29節でリーズ・ユナイテッドを4-1で下した時点ではリーグ戦7連勝を飾り、2位マンチェスター・シティに8ポイント差をつけていた。しかし、そこからリバプールとウェストハム相手には2点リードから追い付かれる展開で引き分けに持ち込まれると、最下位サウサンプトンにはホームでまさかの3失点を喫するなど低調なパフォーマンスとなった。試合終了間際のFWブカヨ・サカのゴールで追い付き、勝点「1」を手にするのが精一杯だった。

 アーセナルは直近3試合で勝点「6」を取りこぼしてしまい、2試合消化の少ない2位シティとの差は「5」。未消化分の試合結果次第では逆転される状況となった。26日には直接対決を控えている。

 英衛星放送「スカイ・スポーツ」で解説を務める元イングランド代表DFキャラガー氏は首位アーセナルの立場が危うくなってきたと指摘する。

「リーグ制覇を目指すならマン・シティ戦で勝点3を取らなければならないだろう。(リーグ戦が)彼らの手の中にあると言われ続けていたが、いかに彼らが前を走っていたかがよくわかる。だが、彼らは3試合で6ポイント落とした。彼らは相当大きくリードしていたが、(優勝のためには)今からシーズンの終わりまでに奇跡的な何かが必要だろう」

 同じく「スカイ・スポーツ」の解説者である元イングランド代表DFギャリー・ネビル氏は「心配なのは彼らがゴールを許し過ぎているということ。シティは経験豊富で、そこを見逃さない」とアーセナルの守備の不安定さを挙げ上で「それは激しく動揺しているチームの特徴だ。彼らは疲労しているようにもみえるし、ミスも犯しているし、ナーバスになっている。これまでやってきたことが全然できていない」と指摘した。

 フォームを崩し、シティの勢いに飲み込まれそうになっているアーセナル。敵地での天王山に勝利し、首位の座を維持することはできるのだろうか。

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