浦和監督、ルヴァン杯湘南戦で町野を警戒 「ベンチスタートであることを願っている」

浦和を率いるマチェイ・スコルジャ監督【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
浦和を率いるマチェイ・スコルジャ監督【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

スコルジャ監督は湘南FW町野の「ゲームの読み」を評価

 浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は、4月17日のトレーニング後に定例のオンライン会見を実施。19日に行われるルヴァンカップのグループステージ第4節で対戦する湘南ベルマーレについて、日本代表FW町野修斗を「この試合でもベンチスタートであることを願っている」と警戒した。

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 ルヴァンカップは4チームずつ分かれた5つのグループで、それぞれホーム&アウェーのリーグ戦を行う。そのため、このゲームからはグループステージの後半戦という見方ができる。浦和と湘南が入ったB組は浦和の3試合連続ドローもあり、ここまで全6試合中の4試合が引き分け。勝ち点5の湘南が首位で、同4の清水エスパルス、同3の浦和、同2の川崎フロンターレと続く大混戦グループになっている。首位は無条件突破だが、2位は2位の5チームを比較した上位3位に入らないといけない。そのため混戦グループの2位通過は難しいと見られ、スコルジャ監督も「この湘南戦で勝ち点3が必要な状況にある」と話した。

 その湘南との初戦は大会開幕戦になった3月8日だったが、互いにリーグ戦から大きくメンバーを入れ替えた。0-0の引き分けになったゲームだったが、スコルジャ監督は「湘南は非常にまとまったチーム。Jリーグでどのチームに対しても話すことを毎週のように繰り返しているが、Jリーグはどのチームもまとまっている。湘南は5-3-2でプレーしていて、ストライカー同士、あるいはウイングとの連係をどう止めるかがポイントだろう」と語った。

 そのうえで、「湘南で私は町野をかなり気に入っている。私たちとの1戦目はベンチスタートだった。この試合でもベンチスタートであることを願っている。彼のゲームの読みが素晴らしい。正しい時に正しいポジションにいて決定機を作ることができる。前回対戦でも試合終盤に入ってきて、セットプレーから危険なヘディングもあった。彼がピッチに立っている時は、危険な場面があるかもしれないと考えなくてはいけないだろう」と、今季に1試合4得点を記録したこともあるストライカーを高く評価し、同時に警戒もしていた。

しっかり勝つことを前提に、ACL決勝を見据えてトライも実施

 ルヴァンカップは“若手の登竜門”とも呼ばれ、21歳以下(今季は2002年以降生まれ)の選手を少なくとも1人スタメンに含めなければならない。浦和はGK鈴木彩艶、ユース昇格1年目のMF堀内陽太、ユース所属で2種登録のMF早川隼平が該当する。鈴木はすでにA代表で出場したこともあるような実績を持つが、堀内と早川も第3節の川崎フロンターレ戦で途中出場でプロデビューさせていた。スコルジャ監督は、記者会見の中で流通経済大から加入2年目のMF安居海渡の名前も出しながら、「若手」という言葉の捉え方について考えを話している。

「もちろん選手のスキル、ポテンシャル、姿勢のところは見る。チームに何をもたらすことをできるのか考える。チームにもたらすものは、この週や次の週だけでなく、長いシーズンのことを考えることもある。日本の若い選手には驚かされている。日本に来た時に最初に驚いたのは、若手として見られているのが22歳や23歳だったこと。ポーランドでは17歳や18歳を若手と言う。安居は若手と言われていたが、私はそう考えていない。彼のことはレギュラープレーヤーだと思っているし、スタメン争いをしている。彼だけでなく、ほかにもそのような選手が出てきてほしい」

 これまでスコルジャ監督がルヴァンカップ、特にリーグ戦に挟まれた水曜日の試合で行ってきた起用法を見れば大幅なターンオーバーも予想に入ってくるが、「若手」の起用法や町野への対策も注目されるところ。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝の第1戦まで10日というタイミングでの試合だけに、「ホームでプレーする試合なので、そこでしっかり勝つことが1つ目の狙いになる。ルヴァンカップは残り3試合なので勝ち点を取らないといけない。しかしもちろん、ACL決勝のことを考えてトライするところもある。それが2つ目の狙いになる」と、試合を見据えていた。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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