メッシ、ロナウドのサイン販売→借金返済→「億万長者になった」 英国“記念品オタク”の成功ストーリー

英国の“記念品オタク”がメッシやC・ロナウドらのサインを集め億万長者に【写真:Getty Images】
英国の“記念品オタク”がメッシやC・ロナウドらのサインを集め億万長者に【写真:Getty Images】

スポーツ選手のサイン入りグッズ事業で成功、1人の起業家に英注目

 リオネル・メッシ、クリスティアーノ・ロナウドといったスター選手からサインを貰い、ビジネスを軌道に乗せる。そんな成功ストーリーを実際に実現させた人物に、英メディアが脚光。起業家のピーター・ジョンソン氏は「1万ポンド(約160万円)の借金があったが、今は億万長者になった」と語っている。

 英紙「デイリー・メール」は「クリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシを探し出し、スポーツグッズの帝国を立ち上げた記念品オタクを紹介」と見出しを打った記事で、英国のある起業家に注目。10ポンド(約1600円)から5000ポンド(約80万円)までのサイン入りスポーツギアを販売し、成功を収めたという。

 事業を軌道に乗せたジョンソン氏は、数年前にスポーツ選手のサイン入りグッズ販売会社「Firma Stella」を設立。今では数億円を売り上げる規模の会社に成長し、スポーツサインを扱う最大の小売業者の1つに。この事業スタートのきっかけは、子供の頃の趣味だったようだ。

 ジョンソン氏は9歳の頃から選手のサインを集めるようになり、国中の有名なスポーツ選手を探し回り、サイン獲得に奔走。「世界中を旅するようになった。アジアでのF1、日本でのラグビーワールドカップ、マンチェスター・シティのプレシーズンツアーにも行ったよ。そして『これを帝国にしよう』と決心したんだ」と、振り返る。

「Firma Stella」のウェブサイト上では、さまざまなスポーツ選手の写真からサイン入りシャツまで取り揃えられ、「1万ポンドの借金があったが、今は億万長者だ」とジョンソン氏。「メッシやロナウドに会ったことが一番の収穫」と同氏は言い、記事ではロナウドのサインをゲットした際のエピソードも紹介された。

「レアル・マドリードがマンチェスター・ユナイテッドと対戦していて、ロナウドのフライトを知ったんです。空港からホテルまでのバスを追いかけ、すぐに部屋を予約しました。彼らが最上階に泊まっていて、チームルームは2階にあることは知っていた。エレベーターが最上階にあるのが見えたので、降りてくるのを待ちました。

 冗談抜きで、最初に開いたエレベーター……想像してみてください、ロナウドがちょうどそこに立っているんです! それで飛び乗ったら、彼は『なんだこれは!』という感じでした。彼はいくつかのものにサインをしてくれて、そこから出発したんだ」

 事業立ち上げから現在までのストーリーは、英メディア「birmingham live」でも取り上げられ、成功への秘訣を「一貫性と持続性という2つの言葉です」とジョンソン氏は指摘。「ビジネスとは、あきらめるかどうかのテストなんだ。何度も何度も試されるんだ。でも、私は本当に、本当にしつこいんです。粘り強いんだ。それに何かに対する情熱を混ぜ合わせれば、何でも達成できる」と力説した。

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