英記者がコロンビア戦先発11人の採点 単独最低点で酷評…“落第”評価の選手とは?「進化が必要」

英記者が日本代表のパフォーマンスを評価【写真:徳原隆元】
英記者が日本代表のパフォーマンスを評価【写真:徳原隆元】

【識者の目】最高「7」点を三笘と守田に与え、伊藤には単独最低評価「不安定さが漂う90分間」

 森保一監督率いる日本代表(FIFAランキング20位)は、3月28日にキリンチャレンジカップ2023でコロンビア代表(同17位)と対戦し1-2で敗れた。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、昨年のカタール大会でワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材した英国人記者のマイケル・チャーチ氏が日本のスタメン11人を採点。先発出場したDF伊藤洋輝に単独最低点を与え「進化が必要」と提言している。

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 日本代表・ウルグアイ戦の先発メンバー採点(10点満点)

<GK>
■シュミット・ダニエル(シント=トロイデン) 6点
 2失点ともにいずれもノーチャンス。だが、日本の窮地を救うセービング能力の高さを示した。前半に重要なセーブで日本のリードをしばし維持した。

<DF>
■板倉 滉(ボルシアMG) 5点
 1点目の失点ではポジショニングの不味さを露呈したが、代役キャプテンを務められる個性を示した。伊藤とのパートナーシップで苦労。

■伊藤洋輝(シュツットガルト) 4点
 不安定さが漂う90分間。まだ左サイドバックの方が適性が高いのか…進化が必要。

■菅原由勢(AZアルクマール) 6点
 若きサイドバックがまたしても堅実なパフォーマンス。1点目の失点で板倉とポジションを入れ替えた後に対応できなかったが、それ以外は力強さ見せた。

■バングーナガンデ佳史扶(FC東京) 5点
 国際Aマッチデビュー戦で序盤はコロンビア攻撃陣の標的にされたが、試練に耐えた。三苫との連携も悪くない。守備面では有望であることも示した。

<MF/FW>
■伊東純也(スタッド・ランス) 6点
 前半はコロンビアのマチャドを圧倒するパフォーマンス。左サイドでも躍動した日本のベストプレイヤーの1人。

■守田英正(スポルティング) 7点
 三笘への先制アシストは見事。中盤を巧みに組み立てた。上田への同点弾になるはずのクロスで見せ場も。

■鎌田大地(フランクフルト) 6点
 日本代表では稀有なボランチでの出動。クオーターバックとして配球をこなした。今後につながるパフォーマンスも、熟成は必要。

■西村拓真(横浜F・マリノス) 5点
 ウルグアイ戦の活躍で先発抜擢も爪痕は残せず。無難なプレーも、久保に代わる先発は驚き以外の何物でもない。

■三笘 薫(ブライトン) 7点
 圧巻のヘッドで先制点。完全無欠なアタッカーとして進化を知らしめた。ウルグアイ戦ほど打開力は見せなかったが、それでもこのメンバーでは別格。

■町野修斗(湘南ベルマーレ) 5点
 フィジカル面でコロンビア守備陣に印象つけようとした。1点目の起点となったが、浅野と前田という森保序列は崩すには至らずか。前半交代に驚きなし。

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マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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