森保ジャパン、コロンビア戦出場全17選手「パフォーマンス査定」 1G三笘に並ぶ高評価…アピール成功の4人は?

コロンビア戦に出場した17選手を評価【写真:Getty Images & 徳原隆元】
コロンビア戦に出場した17選手を評価【写真:Getty Images & 徳原隆元】

コロンビア代表戦の出場メンバー17選手を5段階査定

 森保一監督率いる日本代表(FIFAランキング20位)は、3月28日にキリンチャレンジカップ2023でコロンビア代表(同17位)と対戦した。カタール・ワールドカップ(W杯)後、2試合目となる一戦では1-2で敗戦。前半3分に2試合連続スタメンを飾ったMF三笘薫(ブライトン)が驚異の跳躍でヘディング弾を叩き込み先制したが、悔しい逆転負けとなった。ここでは各選手たちのパフォーマンスを振り返るべく、出場17選手を5段階評価(最高が五つ星★★★★★)で査定する。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞)

   ◇   ◇   ◇

<GK>
■シュミット・ダニエル(シント=トロイデン)=★★★☆☆
 前半5分には相手の決定機で枠内シュートを弾くなど、好セーブを何度も見せた。後半15分にも相手がこぼれ球をシュートしたところをセービング。直後に相手FWボレの鮮やかなバイシクル弾を決められた。2失点ともノーチャンスだったが、もう少し粘りたかった。

<DF>
■板倉 滉(ボルシアMG)=★★★☆☆
 前半はベンチスタートだったMF遠藤にかわって主将マークを巻き、最終ラインを統率。積極的に縦パスを出したり、ドリブルで仕掛けて攻撃の起点にもなった。2戦通して、最終ラインの最年長として落ち着いていた。

■伊藤洋輝(シュツットガルト)=★★★☆☆
 ウルグアイ戦は左サイドバック(SB)だったが、コロンビア戦ではセンターバック(CB)で先発出場。ウルグアイ戦では消極的なプレーで三笘との連係をなかなか図れなかったものの、CBでは好守備を発揮。ただ、ビルドアップはまだまだ課題が残る。

■菅原由勢(AZアルクマール)=★★★☆☆
 2試合連続で右SBとして先発を務めた。後半43分にはMF伊東を目がけたクロスでチャンスを演出。前半にもオーバーラップで伊東が中へ切り込めるスペースを作り出した。連続出場で連係は向上している。

■バングーナガンデ佳史扶(FC東京)=★★★★☆(→後半14分OUT)
 国際Aマッチデビュー戦ながら、パリ五輪世代が冷静なプレーで三笘とも好連係を披露。ビルドアップも積極的でこれからの日本のSBに可能性を感じさせた。堂々としたプレーだっただけに負傷交代は残念。球際には課題が残った。

■瀬古歩夢(グラスホッパー)=★★☆☆☆(←後半14分IN)
 アクシデントによる途中出場だったからか、出場直後に失点に絡むミス。古巣のホームスタジアムでの凱旋出場でもっと身体を張った丁寧なプレーが見たかった。

ボランチでコンビを組んだ守田英正と鎌田大地【写真:徳原隆元】
ボランチでコンビを組んだ守田英正と鎌田大地【写真:徳原隆元】

ボランチは鎌田&守田でスタート…局面打開ができる連係を発揮

<MF/FW>
■伊東純也(スタッド・ランス)=★★★★☆
 右に左にサイドを変えてもさすがの存在感だった。無駄な攻撃をせず、しっかりとクロスを上げてチャンスにつなげるまでやり切った。運動量も絶対的で、守備の奪いどころも良かった。攻守において欠かせない選手だと改めて知らしめた。

■守田英正(スポルティング)=★★★★☆(→後半33分OUT)
 前半3分にMF三笘のヘディング弾をピンポイントアシスト。息の合った元川崎コンビで先制点をもぎ取った。守備の強度の高さは安定感があり、攻撃面ではペナルティーエリア内で何度も仕掛けた。決定機によく絡み、頼もしい存在感だった。

■浅野拓磨(ボーフム)=※短時間のため採点なし(←後半33分IN)
 コロンビア戦の出場時間は短かったとはいえ、何度も与えられてきた出場チャンスのなかで結果を出してほしかった。ほとんどボールに絡むことはないまま、試合終了を迎えた。

■鎌田大地(フランクフルト)=★★★☆☆(→ハーフタイムOUT)
 ウルグアイ戦のトップ下とは違って、本人も好むボランチで先発出場。守田とのコンビでは相手にプレスをかけて、突破を図った。中盤でのボール捌きはトップ下より生き生きして見えた。

■遠藤 航(シュツットガルト)=★★☆☆☆(←ハーフタイムIN)
 前半、中盤がスムーズにパスを運べていただけに後半は入りから相手に回されてしまったのが残念だった。なかなか立て直せないまま、システム変更で打開を試みたが、ゴールを割るには至らず。期待が大きいだけに、中盤の安定感を後半でも見せたかった。

■西村拓真(横浜F・マリノス)=★★★★☆(→後半14分OUT)
 トップ下で先発。運動量の多さで前線から強度の高いプレスをかけ続けた。前半40分には伊東からのパスを中央で受け取り、シュートを放ったが枠を捉えられず。前線から良い守備を見せていただけに、ゴールさえ決まればMOMの活躍になった。

■久保建英(レアル・ソシエダ)=★★☆☆☆(←後半14分IN)
 体調不良での調整不足もあり、決定的な仕事はできなかった。なんとかペナルティーエリア付近へ運んだり、堂安とポジションを入れ替わりながらビルドアップした。スタートから出られるコンディションだったら、もっと効果的な攻撃ができたか。

上田綺世と堂安律にゴールは生まれず【写真:徳原隆元】
上田綺世と堂安律にゴールは生まれず【写真:徳原隆元】

1G三笘はMOM級活躍も…堂安&上田はノーゴールに苦しむ

■三笘 薫(ブライトン)=★★★★☆(→後半9分OUT)
 ウルグアイ戦に続き、試合の入りから違いを見せつけた。前半3分でMF守田の右クロスをファーサイドでヘディングシュート。181センチの相手DFを軽々と越える高さで強烈な一発を突き刺した。ボールを持つと何かやってくれるという期待感は裏切らない。森保ジャパンの攻撃の核として外せない選手だ。

■堂安 律(フライブルク)=★★☆☆☆(←後半9分IN)
 自分の得意な形になかなか持ち込めなかった。W杯で発揮したようなドリブルでの怖さがあまり見られず。シュートは相手の脅威となるので、もっと決定機まで持ち込みたい。

■町野修斗(湘南ベルマーレ)=★★★☆☆(→ハーフタイムOUT)
 8試合ぶりとなる先発のピッチ。先制点の場面では起点となるボールキープを見せた。タメを作るなどの持ち味は発揮したが、1トップとしてはノーゴール。カタールW杯メンバーながら不出場のくやしさをもっと晴らしたかった。

■上田綺世(セルクル・ブルージュ)=★★☆☆☆(←ハーフタイムIN)
 2度のヘディングシュートも相手GKに阻まれた。右クロスにドンピシャで合わせたシュートはGKに左手1本でセーブされてしまい、直後のシュートはコースが甘くなった。三笘は一発で仕留めただけに、1トップとして決め切りたかった。

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