南米コロンビア監督、日韓サッカーの差に持論 「違いを挙げるなら韓国のほうが…」

コロンビアのネストル・ロレンソ監督【写真:徳原隆元】
コロンビアのネストル・ロレンソ監督【写真:徳原隆元】

ネストル・ロレンソ監督、日本のパフォ―マンスに対する印象を明かす

 日本代表は3月28日に国際親善試合でコロンビア代表と対戦し、1-2で敗れた。コロンビアのネストル・ロレンソ監督は試合後の会見で「いくつかの面においては日本の組織的なプレーを上回るのは非常に難しかった」と話した。

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 ゲームは前半3分に日本がMF三笘薫のヘディングシュートで先制するも、前半のうちに同点ゴールを許す展開に。後半、選手交代も積極的に行った日本だが、GKまでのバックパスを使って縦幅を深く使うコロンビアに日本のプレスが外されるようになって後半16分に決められたゴールで逆転を許す。ボール際の競り合いやセカンドボールの奪い合いにも苦戦し、試合終盤に攻勢に出たもののビハインドを跳ね返せずの敗戦となった。

 指揮官は「今日は非常にスペクタクルないい試合になったと思う。両チームとも攻撃的に勝利を目指し、いい試合を戦った。コロンビアの選手には感謝している。日本という強豪国、ワールドカップ(W杯)に出場するだけでなくサッカー大国を相手に素晴らしい試合をした相手に非常にいい試合をしてくれた。今日の結果にはとても満足している」と試合全体を振り返っている。

 コロンビアは先だって韓国代表と国際親善試合(2-2)を行ってからの来日だったが、ロレンソ監督は「両チームとも非常に高いレベルであり、それはすでにW杯で証明された。違いを挙げるなら韓国のほうが攻撃的でコンパクトだと思う。日本は1対1に強い選手が多い印象がある」と話した。

 そのうえで、日本のプレークオリティーがカタールW杯当時ほどではないという指摘について「W杯はまず大会の規模が違い、選手の集中力なども違う。W杯は各国の代表チームがフィジカルやテクニックの最大を見せるもので、準備期間も長い。一方で親善試合はテストの場で、多くのチームは世代交代を図り、日本も模索しているだろうけど多くのことを試す場」とコメントした。

 さらに「日本はとてもレベルが高いチームだと思うし、いくつかの面においては日本の組織的なプレーを上回るのは非常に難しかった。日本も今日、交代で入った選手たちがとてもいい活躍をして解決策をもたらしていたと感じた」と、MF久保建英らの攻撃的な交代カードで投入された選手たちについて話していた。

 日本とコロンビアは2014年ブラジルW杯、18年ロシアW杯と2大会連続でグループリーグで同組になり、ブラジルでは完敗してロシアでは勝利した。その南米の雄はカタールW杯南米予選で敗退して仕切り直しの時期にあるが、タレント、組織力ともに世界的なレベルにあることを証明するのに十分な90分間だった。

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