ホームレス男性とグラウンド整備員として2カ月契約 ソシエダの心温まる行動がスペインで話題に

スタジアム入場門前で8カ月前から路上生活 働きぶり次第で契約延長も

 レアル・ソシエダが本拠地エスタディオ・アノエタの入場門近くで生活をしていたホームレスの男性を、グラウンドの整備員として2カ月間の契約を結んだことが明らかになった。スペイン地元紙「マルカ」が報じている。

 1909年創設のバスク地方の古豪が、心温まる人道支援を行い話題になっている。今回異例の2カ月契約を結んだ男性の名はルベン氏。3年間サン・セバスチャンの市内で路上生活を送り、本拠地アノエタの入場門の前に8カ月前から“転居”していたという。

 経済危機に立つスペインで厳しい日々を過ごすルベン氏に、ソシエダが手を差し伸べた。アノエタのグラウンドの整備員として2カ月契約を結んだという。寮も提供し、働きぶり次第で契約延長するという。

 「世界に良い人なんていないと信じ始めていたんだ。多くの悲しいことが起きて、望みを諦め始めた。でも、実際は違ったんだ」とルベン氏は感激しているという。収容人数3万2000人のスタジアムのピッチを守る使命に励むことになる。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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