「日本人選手のスピードに対抗できず」 ウルグアイ人記者が総括「危険な状況を生み出せなかった」

ウルグアイ人記者が試合に言及【写真:ロイター】
ウルグアイ人記者が試合に言及【写真:ロイター】

日本はウルグアイと1-1ドロー、カウンターから西村が同点弾を奪取

 日本代表は3月24日、キリンチャレンジカップでウルグアイ代表と対戦し、1-1と引き分けた。ウルグアイ人記者は、母国チームのパフォーマンスについて「ほとんど危険な状況を生み出せなかった」と振り返っている。
 
 カタールワールドカップ(W杯)終了後も森保一監督の続投が決定。第2次政権として、2026年のW杯を目指すことになるなか、その初陣としてホームに南米の強豪ウルグアイを迎え撃った。試合開始から日本が果敢に攻め込んだが0-0で迎えた前半38分、レアル・マドリードの中心選手が違いを見せつける。

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 この日キャプテンマークを巻いたMFフェデリコ・バルベルデが、右サイドのクロスのこぼれ球を拾うと、ペナルティーエリア外から強烈なミドルシュートを放つ。日本のゴール左ポストに直撃し、勢いよく跳ね返ったボールを再びバルベルデがヘディングで詰め、ゴールネットを揺らした。レアルでも強烈な右足の一振りを武器としているが、日本はワールドクラスのプレーで先制パンチを食うことになった。

 ビハインドで前半を折り返した日本は、後半からギアを入れていく。後半20分、途中出場のMF伊東純也がペナルティーエリア内で倒され、主審がPKと判定。しかし、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)介入の末、PKは無効となった。それでも勢いに乗ってきた日本は同30分、伊東が右サイドを突破しグラウンダーのクロスを放り込むと、ゴール前に走り込んだ途中出場のMF西村拓真がボールを押し込んで同点弾を奪った。

 試合はそのまま1-1で終了となったなか、ウルグアイ放送局「パント・ペナル」などで活躍するウルグアイ人ジャーナリストのマーティン・カルケロ氏は公式ツイッターで「引き分けは妥当な結果と言える。日本人選手のスピードにウルグアイは対抗できず、ゴールを決められた。ウルグアイはほとんど危険な状況を生み出せなかった。個人技での決定機はいくつか演出したが、組織的な観点では皆無だった」と試合を振り返っている。

 日本はカタールW杯でドイツとスペインを撃破しベスト16進出を果たした一方、ウルグアイはポルトガルと韓国に後塵を拝する形でグループリーグ敗退を余儀なくされていた。新体制で再建が託されているなか、日本戦で収穫と課題を見出したようだ。

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