歴代のレアルを彩った豪華FW陣 「控えに甘んじた名ストライカー」をスペイン紙が紹介

他クラブではエース級も、“白い巨人”で不遇を味わった点取り屋たち

 レアル・マドリードはいつの時代も、ワールドクラスのストライカーがピッチに立ってきた。その一方で、2016-17シーズンで言うとスペイン代表FWアルバロ・モラタのように、他クラブならエース級の実力を持ちながら控えに甘んじるストライカーも多い。スペイン紙「マルカ」は、「モラタのようなマドリード」と題して、過去に不遇を味わったストライカーを紹介している。

 1985-86シーズンからリーガ5連覇を成し遂げ、「キンタ・デル・ブイトレ(ハゲワシ部隊)」との異名を取ったチームは、エミリオ・ブトラゲーニョとウーゴ・サンチェスの2トップが基本線だった。セバスティアン・ロサーダは割りを食った“元祖”のような存在で、90年代中盤までにもフアン・エスナイデルにホセ・ルイス・モラレスといった選手や、スペイン代表の前線を担ったアルフォンソ、ウルサイスらという面々が並んでいる。

 彼ら以上にネームバリューが豪華になっていくのは90年代後半、そしてチームの“銀河系軍団”化が進んで以降だった。最も有名な存在と言えるのが、FWサミュエル・エトーだ。10代の頃から下部組織に所属したエトーだが、入団当時はラウール・ゴンザレス、ダボール・シュケル、プレトラグ・ミヤトビッチにフェルナンド・モリエンテスと豪華すぎる前線だったため、マジョルカなどへレンタル修行を繰り返すことになった。その驚異的な俊足が輝き始めたのは、皮肉にもフランク・ライカールト監督やジョゼップ・グアルディオラ監督に率いられた宿敵バルセロナだった。

 下部組織でラウールを超えるゴール記録をマークしながらも、トップチームでブレークしなかったのがハビエル・ポルティージョだ。鳴り物入りでトップ昇格したものの、ラウールやモリエンテス、そしてロナウドの壁を打ち破れずに失意の4年間を過ごし、ヒムナスティックへと去ることになった。

 

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