フウガドールすみだ悲願の初V! 延長後半に清水和也が決勝弾、湘南を破り全日本選手権を制覇

フウガドールすみだがFリーグ昇格後初優勝!【写真:Futsal X / 河合 拓】
フウガドールすみだがFリーグ昇格後初優勝!【写真:Futsal X / 河合 拓】

延長戦にもつれ込む死闘を2-1で制したすみだ、Fリーグ昇格後初優勝

 第28回全日本フットサル選手権大会は3月19日に決勝戦を行い、湘南ベルマーレとフウガドールすみだが対戦した。元サッカー日本代表DF宮本恒靖氏も観戦するなか、Fリーグが開幕した2007年以降、タイトル獲得のない両チームにとって悲願の初タイトルへ向けた一戦は白熱の試合となった。

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 決勝戦らしい堅い展開となったが、両チームとも互いのゴールに迫る場面を作る。第1ピリオド13分には、すみだのエースであるフットサル日本代表FP清水和也がGKと1対1のチャンスを迎えたが、狙いすまして放ったシュートはクロスバーを叩いて得点できない。

 その後もすみだはチャンスを作ったが、FP星龍太やFP宮崎暁のシュートがポストに嫌われて得点を挙げられない。このままスコアレスで第1ピリオドを終えるかと思われたが、残り34秒のところでカウンターを仕掛けた湘南は、FP靏谷春人が放ったシュートが相手に当たり浮き球となり、GK岸将太の頭上を越えてゴールに決まる。土壇場で1点を挙げた湘南がリードして第1ピリオドを折り返した。

 1点を追うすみだも、第2ピリオドの立ち上がり、今季限りでの引退を表明している宮崎が湘南ゴールに迫る。しかし、ゴールの至近距離から放ったシュートはGKフィウーザに阻まれ、直後にFP清水誠也のパスに対してファーポスト際に走りこんだが、わずかに合わずに得点は決められなかった。

 すみだの攻撃に耐えていた湘南だったが、第2ピリオド12分に攻守の要であるFP内村俊太が2枚目の警告を受けて退場となってしまう。数的不利の状況のなか、FP鍛代元気、FP林田フェリペ良孝、FP牧野謙心、さらにGKフィウーザも足を使って懸命に守る。すみだは清水和や2試合連続ゴール中のFP中田秀人がゴールを狙うもののシュートを枠に飛ばせない。それでも14分、元フットサル日本代表FP星龍太がGKフィウーザの壁を破り、同点ゴールを決めた。

 これで勢い付いたすみだだったが、第2ピリオド15分に中田からのパスを受けたFP畠山勇気がGKフィウーザとの1対1のシュートを阻まれるなど、勝ち越し点が遠い。防戦一方となった湘南だが、残り2分を切りロドリゴがゴールを狙う。第1ピリオド残り1分を切ってからはパワープレーを開始して決着を付けようとしたが、1-1のまま延長戦へ突入した。

 延長の第1ピリオドにもすみだは清水和が決定機を迎えたが、反転して放ったシュートはGKフィウーザに防がれる。湘南もロングボールをFP堀内迪弥に入れて小柄なGK岸と競り合わせたが得点は決まらなかった。そんななか迎えた延長第2ピリオド3分、ついにスコアが動く。GKのフィードからの攻撃で、最後は清水和が右足でシュートを決めてすみだがこの試合初めてリードを奪った。

 湘南もロドリゴが積極的にゴールを狙っていったが、最後まで同点ゴールは決められずに試合終了。すみだがFリーグ昇格後、初の優勝を成し遂げた。

(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)



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