U-20日本代表がU-20W杯出場権獲得 ベスト8でヨルダンを2-0撃破、大会ベスト4進出

U-20日本代表が熊田直紀(写真左)と坂本一彩のゴールで勝利【写真:2023 Asian Football Confederation (AFC)】
U-20日本代表が熊田直紀(写真左)と坂本一彩のゴールで勝利【写真:2023 Asian Football Confederation (AFC)】

坂本、熊田のゴールで2-0と勝利

 若き日本代表が世界への扉を開いた。5月のU-20ワールドカップ(W杯)アジア予選を兼ねたU-20アジアカップで、日本は現地時間3月12日に準々決勝でヨルダンと対戦。2-0でゲームを制して大会の4強入りと、U-20W杯出場を決めた。

 この大会は5月のU-20W杯を開催するインドネシアを除く上位4チームに入れば本大会への出場権を獲得することができる。インドネシアがグループステージで敗退したため、この準々決勝の勝者4チームがアジア代表として世界の舞台に臨むという、大きなプレッシャーの懸かるラウンドになった。

 そのゲームで日本は前半に決定力を欠いた。敵陣でゲームを進める時間が長くなったものの、仕上げのところでプレー精度が思うように上がらなかった。試合前に振った雨によりピッチの一部でボールが転がりにくくなる場所もあったが、MF北野颯太がペナルティーエリア内でのチャンスを決められない場面もあり、0-0のままハーフタイムを迎えた。

 日本は重苦しいムードを後半開始早々に打ち破った。後半9分、敵陣でのボール奪取から素早く攻撃すると北野がペナルティーエリア内の奥深くまで侵入。マイナスに戻したラストパスにフリーで走り込んだFW坂本一彩が合わせて蹴り込み、待望の先制点を得た。

 ヨルダンも反撃の姿勢を見せたものの、地力の差を感じさせるような試合展開に持ち込んだ日本は後半25分にゴール前のこぼれ球に反応した途中出場のFW熊田直紀が追加点。熊田は後半32分に強烈なシュートを相手ゴールに突き刺したが惜しくもオフサイドの判定。それでも2点リードの展開で危なげなくゲームを制し、今大会の最大の山場と言える準々決勝を突破してU-20W杯への出場権を勝ち獲った。

 すでに開催国ウズベキスタンがオーストラリアを相手にPK戦を制し、韓国は中国に延長戦で勝利。イラクはイランに1-0で勝利と3つのアジア代表が決まっていたなかで、日本はこの大会でベスト4最後の切符を勝ち取った。この年代のアジア王者を目指す戦いで、日本は15日の準決勝でイラクと対戦する。

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