U-20日本代表、主将MF松木の2発でサウジに勝利 U-20W杯出場権を懸けてヨルダンと対戦

松木(右)の2ゴールで日本がサウジアラビアに勝利【写真:2023 Asian Football Confederation (AFC)】
松木(右)の2ゴールで日本がサウジアラビアに勝利【写真:2023 Asian Football Confederation (AFC)】

一度は同点に追い付かれるも、後半33分に松木が再び勝ち越しゴール

 若き日本代表が3連勝でグループステージを突破した。5月のU-20ワールドカップ(W杯)アジア予選を兼ねたU-20アジアカップ」で、日本は3月9日にサウジアラビアとの第3戦に臨み、主将のMF松木玖生が2ゴールを奪い、2-1で競り勝った。

 日本は2連勝でこのゲームに臨み、引き分け以上で1位突破。2点差以内の敗戦であれば2位以内での通過が決まり、それ以上の点差で敗れた場合でも他会場の結果により2位に入る可能性がある非常に優位なポジションで試合に臨んだ。

 そのゲームでは前半14分にスコアを動かした。左サイドに開いてボールを受けたFW北野颯太から中央にパスが入り、MF安部大晴がつないだところに入ってきた松木が切り返しで1人外して冷静にシュートを流し込んで先制に成功した。

 その後も全体的には日本がボールを支配するものの、ハーフタイム直前には最終ラインの背後を取られてGK木村凌也が1対1をファインセーブ。しかし、その直後のコーナーキックで木村はハイボールの処理を誤り大ピンチを招き、相手のヘディングシュートがクロスバーに当たって救われた。最後の時間帯にバタバタした感はあったが、日本は1-0のリードで前半を終えた。

 後半に入ると最低でも引き分け以上が必要なサウジアラビアが攻撃的な姿勢を見せ、立ち上がりに日本はその攻勢を受けてしまった。それでも後半15分を過ぎたころにはゲームが落ち着き、敵陣でのプレー精度が上がらずに手を焼いたなかでも途中出場のDF髙橋仁胡に決定機が訪れたが、相手GKのファインセーブに阻まれ決められなかった。

 そうしたなかで、日本は後半29分にコーナーキックから失点し、1-1の同点に追いつかれてしまう。しかし後半33分、日本はMF山根陸のコーナーキックから相手から離れるようにニアで合わせた松木がヘディングで決勝ゴール。2-1で競り勝った日本は3連勝で首位通過を決めた。

 この大会で5月のU-20W杯を開催するインドネシアを除く上位4チームに入れば本大会への出場権を獲得することができる。そのためすべての懸かったゲームになる準々決勝は、3月12日にヨルダンと対戦することが決まった。

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