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セルティックのアジア市場開拓「悪いことでもある」 元英代表DF、懸念点への持論展開
元イングランド代表DFリチャーズ氏、セルティックの補強戦略に見解
アンジェ・ポステコグルー監督が率いるスコットランド1部セルティックは日本人選手5選手を擁するなどアジア市場の開拓によって成功を収めている。そうしたなか、元イングランド代表DFマイカ・リチャーズ氏はセルティックの補強戦略を称賛しつつも、長くは続かないのではと持論を展開している。英紙「デイリー・レコード」が報じた。
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過去11年で10度のリーグ制覇を成し遂げるなどスコットランド国内では無類の強さを誇るセルティック。2021年にFW古橋亨梧が加入すると、22年冬の移籍市場ではDF旗手怜央、MF井手口陽介(J1アビスパ福岡に期限付き移籍中)、FW前田大然を獲得した。そして今冬にはDF岩田智輝とDF小林友希も加入。また、韓国代表FWオ・ヒョンギュも獲得するなどアジア市場の開拓によって強化を進めている。
現役時代にマンチェスター・シティなどでプレーした元イングランド代表リチャーズ氏はセルティックの補強戦略を高く評価している一方で、「彼らはいい選手たちを獲得しているが、ほかのマーケットでも買い物をする必要がある」と指摘している。
同氏は「日本人たちは学びたがっているし、セルティックは自分たちの実力を示すのに素晴らしいクラブだ。フィルジル・ファン・ダイクのような選手もそこでプレーしてプレミアリーグへ行ったのだから、その功績は大きいし、それが長く続いてほしい」とビッグクラブが狙わないような選手を発掘し、育てて売るセルティックの功績を称えている。
日本や韓国からやってくる選手は比較的移籍金が安くいこともあり、活躍すれば“掘り出し物”と驚きを与えることも多い。しかし、そうした手法によってセルティックが自分たち首を締めてしまう可能性があると警告している。
「彼らがよいパフォーマンスをすればするほど、その価値はより高くなるだろう。そうすればより多くの人がそのマーケットを掘り下げるようになる。彼らや獲得される選手たちにとってはいいことだろう。だが、それは同時に悪いことでもある。これまではそうしたマーケットに行かなかった大きなクラブがセルティックのようなクラブから選手を買わなくなるかもしれない」
リチャーズ氏はこれまでセルティックから選手を獲得していたクラブがアジアなどのマーケットに直接乗り出し、セルティックの立場が危うくなる可能性があると感じているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)